Elasticのサポート ― 最適な活用のヒント
サポートケースの開始について、よくある質問と回答です。
チケット、サービスリクエスト、インシデント、エラー、問題など一般的にさまざまな呼び方がありますが、Elasticでもほぼ同じ内容のサービスを提供しています。Elasticでは「ケース」という名称を使います。
Elasticプロダクトの使用に関する、幅広い状況でご利用いただくことができます。
- プロダクトにバグを見つけたとき
- 新機能の導入を検討しているとき
- Elasticプロダクトを使った作業で質問があるとき
- アカウントに変更(ユーザーの追加や削除など)があるとき
- 週末に行う保守作業でケースを開く可能性があるなど、前もって予定を知らせたいとき
こうした状況はすべてケースとしてサポートの対象になります。また、ここ記載のないケースもあります。お気軽にお問い合わせください。
Swiftypeをご利用中に重要なトピックがあれば、すべてケースとして開始できます。
提供されるサポートは、サブスクリプションにより異なります。現在ご利用いただけるサポートはディベロプメント、ゴールド*、プラチナ、エンタープライズの4種類です。"ディベロプメント"は、開発に関連する問題のケースに限られます。運用に関連する問題のケースは作成できません。サブスクリプションの各パッケージについて詳しくは、http://www.elastic.co/jp/subscriptions/をご覧ください。ディベロプメントには制約がありますが、
基本的に、重要なことはすべてケースとなりサポートを利用できるとお考えください。Elasticはケースを介したコミュニケーションを大切にしています。ご不明点がおありの場合は、いつでもお問い合わせください。
こちらの表は、ケースを送信してから最初に応答が得られるまでの時間の目安をサブスクリプションレベルごとにまとめたものです。各レベルの詳細については、次のセクションをお読みください。
サブスクリプション | 初動応答時間 | |||
---|---|---|---|---|
Urgent (レベル1) | High (レベル2) | Normal (レベル3) | ディベロプメント | |
エンタープライズ | 30分で応答(24時間、365日)(Elastic Cloud) 1時間で応答(24時間、365日)(セルフマネージド) | 4時間で応答(24時間、365日) | 1営業日で応答 | - |
プラチナ | 1時間で応答(24時間、365日) | 4時間で応答(24時間、365日) | 1営業日で応答 | - |
ゴールド | 営業時間中 | 1営業日で応答 | 2営業日で応答 | - |
ディベロプメント | - | - | - | 2営業日で応答 |
スタンダード(Elastic Cloud)1 | - | - | - | - |
スタンダード(Swiftype)2 | - | - | - | - |
注:営業日は、サポート契約に記載された企業所在地により異なります。
1詳しくは、https://www.elastic.co/jp/support/welcome/cloudをご覧ください
2詳しくは、https://www.elastic.co/jp/support/welcome/swiftypeご覧ください
問題修正と、ガイド付きサポートの2種類があり、Elasticでご購入いただいたサービス内容に応じて提供されます。有償機能とサポートの年間ご利用額(プロジェクトベースのサブスクリプションで算出されます。アカウントベースではない点にご注意ください)が25,000米国ドル未満の場合、ワールドクラスの問題修正サポートが提供されます。問題が生じた場合にサポートをリクエストしていただくことができ、一般的なベストプラクティスが提供されます。有償機能とサポートの年間ご利用額が25,000米国ドル以上の場合、ワールドクラスの問題修正サポートに加えてガイド付きサポートも提供されます。いずれのサポートが提供されている場合も、追加で予約制のコンサルティング専任チームによるオンサイト支援をご利用いただくことができます。詳しくは、Elasticの営業担当者までお問い合わせくださいますようお願いいたします。
ケースを開始する方法はとても簡単です。サービスご利用開始時の企業アカウント作成手順で主要な連絡先として設定した営業担当者には、サポートコンタクト権限が設定され、個別のログインが提供されます。その担当者は、お客様の初回ログイン時にメールでElastic Support Hub(https://support.elastic.co/)への登録を促す通知を受け取ります。これには、組織のその他のサポートコンタクトへの登録時も含みます。
Elastic Support HubはElastic Cloudの認証に統合されています。https://cloud.elastic.coへのログインが未了の場合、Elastic Support HubにアクセスするためElastic Cloudにリダイレクトされます。Elastic Support Hubにアクセスするには、クラウドアカウントが必要です。最新実施された変更について詳しくは、こちらのブログ記事をご確認ください。ログインの完了後、右上のサポートアイコン(救命具みたいな形)をクリックしてください。
ケース開始の手順は次の通りです。
- https://support.elastic.coにアクセスし、Elastic Cloudアカウントにログインします
- Knowledge Baseで既知の問題を検索します
- 該当する記事が見つからない場合、上部のメニューで「リクエストを送信」をクリックします
- フォームに記入します(後述の「ケースに含める情報」をご参照ください)
- [Submit]をクリックします
システムからケースが作成されたことを通知する確認メールが届きます。あとはメールでサポートを受けることができます。
ソフトウェア関連の問題は複雑になりがちで、関連性のある情報をすべてフォームに記入することは簡単ではありません。一方で、提供情報が多いほどサポートがスムーズになることも事実です。そこで、ElasticではSituation、Severity、Seriousnessの3カテゴリーの情報提供をお願いしています。
Situation:発生している問題について明確に説明してください。また、見られる症状や、アップロードいただく資料が多いほど、他のケースとの類似や、不一致から問題を特定しやすくなります。他のケースとの比較材料が多いほど、解決までの時間も短縮することができます。既知の問題に一致しないと判断した場合、適切な担当者がすぐに調査を開始します。
Severity:Severityは(1)Urgent、(2)High、(3)Normal、(4)Dev Supportの4段階に分かれます。
注:Severity1-3は、シルバー/ゴールド/プラチナ/エンタープライズの運用レベルサポートに限り適用することができます。
各Severityが適用される状況は次の通りです。
- Urgent:運用環境が機能していない、または深刻なダメージを受けており回避策がありません。その結果、お客様の利益、セキュリティ、またはブランドに影響を及ぼします。
- High:環境は機能していますが、ソフトウェアがダメージを受けており、限られた容量で運用しているか、または差し迫った期限にリスクを及ぼしています。その結果、お客様の利益、セキュリティ、またはブランドが危機にさらされています。
- Normal:標準のセキュリティレベルです。何かが思うように機能しない、またはデプロイに関する一般的な質問がある場合を指します。
- Development:運用に関連しないケースとして指定する場合。時間的制約のないサポートとして対応いたします。
スムーズなサポートには、適切なSeverityを適用していただくことが重要です。しかし、問題が与える影響について明確な説明を付記していただくことはさらに重要です。問題の症状や現象と、問題が与える影響は異なります。言葉にすると軽微に見える症状でも、実稼働環境で他の要素と結びついた際に、致命的な問題となることがあります。Severityを選択する際は、問題の影響について詳しく説明されているか、もう一度ご確認いただくことをお勧めしています。
Seriousness:多数の要因が関連するため、深刻度を判断することは簡単ではありません。したがって、SituationとSeverityがビジネスに与える影響を説明していただくだけでも問題ありません。たとえば、ダッシュボードの動作に問題がある場合を考えます。技術的には同じ問題でも、ダッシュボードを使用するユーザーが社内の役員であれば、SeverityはNormalまたはHighになるでしょう。しかし、このダッシュボードが顧客やエンドユーザーに公開されている場合、Severity(緊急性)も高くなります。同じように、Elasticのサービスの範疇にとどまらず、顧客からElastic製品ユーザーへの信頼に関わるという意味で、後者のケースの方がSeriousness(深刻度)が高くなります。ElasticのサポートではSituationとSeverityだけでなく、こうしたより広義のビジネスへの影響を考慮してサポートの優先度の判断を行っています。背景にあるビジネスやサービスの文脈、影響なども含めてご説明をお願いいたします。
Elasticでは、ユーザーが手軽にサポートが受けられるよう努めています。ここでは、Elasticのサポート態勢について少しご紹介します。ケースの開始と同時に、一貫して質の高いサポートを提供するために設計されたサポートシステムが確実に受付を行います。システムによる受付の概要は次の通りです。
- すべての新規ケースはElasticサポートエンジニアに直接アサインされ、担当エンジニアに通知されます。つまり、あらゆるケースに必ず担当者(AIではありません)が付きます。
- サポートエンジニアは22か国以上に配置され、30以上のタイムゾーンに対応しています。クリティカルな問題が生じても、時間や場所を問わず、確実にサポートが提供されます。
- ケースフォームに記入されたSituation、Severity、Seriousnessに基づいて、コードと人間の言語の両方を理解するエンジニアが定められた応答時間内に対応を開始します。
あとはサポートタイプとケースの内容に応じて、電話やチャットによる直接的な技術サポートが提供されます。
既存のケースについて連絡を取る方法は2つあります。
- https://support.elastic.coにログインして、サポートの回答待ちのケース、およびユーザーの回答待ちのケースをすべて表示することができます。
- サポートから受信したメールに返信して、連絡を取ることができます。
どちらでもお好みの方法で連絡を再開することができます。
通常のサポートはメールで行われます。しかし、とても複雑な問題や、緊急の問題などではリアルタイムに口頭で説明する必要が生じることがあります。そのような場合、ディベロプメント/ゴールド/プラチナ/エンタープライズのサブスクリプションに含まれる電話サポート(シルバーを除く)を利用することができます。このセクションでは、電話サポートの利用方法を説明します。
オープンソースのElasticsearch、Kibana、Beats、Logstashには、活発なコミュニティがあります。Elasticは質が高く、正確ですばやいサポートを有償で提供しています。また、活気に満ちたコミュニティリソースも役立ちます。併せてご活用ください。
コミュニティリソースのリンクをご利用ください。代表的なコミュニティリソースは/communityに一覧で掲載されています。最も多く利用されているリソースはdiscuss.elastic.coのコミュニティフォーラムです。
一般的なディスカッションや参考情報として、便利な各種フォーラムをご活用ください。緊急性や重要度の高い問題、機密に関わる内容は、サポートにお問い合わせいただくことをお勧めします。
*セルフマネージド向けゴールドサブスクリプションの新規契約は終了いたしました。ゴールドサブスクリプションはElastic Cloudに限りご利用いただくことができます。現在セルフマネージドのゴールドサブスクリプションをご利用中のお客様は、サブスクリプション契約期限内のサポートへの変更はありません。