AWS、Google Cloud、Microsoft AzureのElastic Cloudにワークロードを移行する際のメリットとベストプラクティス

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Elastic Cloudへ移行すると、保守とアップデートをElasticに任せることができます。組織にとっては、核心的なビジネスの優先課題にフォーカスし、重要な成果を向上させる機会となります。

Elastic Cloudはスケーラビリティに加え、費用の軽減に役立つ機能も備えています。セルフマネージドのElasticワークロードから移行する場合、Amazon Web Services(AWS)、Google Cloud、Microsoft Azureなど、人気のプロバイダーに対応するシンプルな移行のオプションを使用できます。またデータをすばやく捕捉、格納、検索、分析する最新の統合機能を活用して、価値実現までの時間短縮を実現できます。この記事では、はじめにElastic Cloudがもたらすメリットをご紹介し、その後Elastic Cloudのデプロイを立ち上げる方法や、最適な移行パスを判断する方法をご説明します。

データを安全に保ち、総所有コスト削減と時間短縮を実現

Elastic Cloudを利用すると、運用の手間が削減されるほか、デプロイの自動的なスケール、Elasticの最新バージョンへの手軽なアップデート、使用したリソース分だけを支払う料金体系など、さまざまなメリットによって時間と費用を節約できます。

データティアやデータライフサイクル管理などのクラウドネイティブな機能を用いて、Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)やGoogle Cloud Storage、Microsoft Azure Blobといった低価格なクラウドベースのオブジェクトストレージを活用することも可能です。検索可能スナップショットを使うと、コストを抑えつつ必要なデータを任意の粒度で保持し、必要なときに検索したり、可視化したりできます。

Elastic Cloudはセキュリティのベストプラクティスを搭載しており、未承認の手段によるデータアクセスの防止など、ユーザーの安心を力強くサポートします。Elastic Cloudには継続的な監査が実施されるほか、、データセキュリティ、コンプライアンス、プライバシーの業界規制の準拠について、独立のサードパーティーによる検証を受けています。

ビジネスにバリューを加える

お使いのAWS、Google Cloud、またはMicrosoft Azure環境に包括的なビューを確立して、顧客へ提供する成果や運用の効率を向上させましょう。サーバーレス統合機能群を使うと、人気のクラウドサービスからElasticへのデータインジェストが手軽になり、プリビルトのダッシュボードで実践的なインサイトをすばやく取得できます。ユースケースに特化したワークフローとカスタムの可視化を活用して、進化するビジネスニーズにすばやく対応しましょう。

世界中どこにでも、数分でデプロイ

Amazon Web Services(AWS)、Google Cloud、Microsoft Azureのいずれのプロバイダーにも多数のサポートリージョンがあり、世界中どこでもわずか数分で立ち上げて使い始めることができます。ユースケースに応じて、1つのクラウドリージョンを選択することも、複数のクラウドプロバイダーを横断してデプロイすることも可能です。

Elastic Cloudのトライアルを開始する

手順はとてもシンプルです。Elastic Webサイトで登録を完了すると、すぐに無料のトライアルが始まります。事前にプランを契約したり、クレジットカード情報を提供する必要はありません。すでにElasticをご利用中で、オンプレミスのワークロードを実行されている場合、このトライアルはElastic Cloudのメリットを完全に評価できるすぐれた機会となります。お好みのクラウドプロバイダーを選び、データをインジェストして(Elasticのサンプルデータを選ぶこともできます)、後は自由に触れてください。

手軽な購入パスを活用する

多数の異なるソースを利用すると、ITにかかる費用の追跡や管理が複雑になることもあります。クラウドサービスプロバイダーのマーケットプレイス経由でご購入いただく場合、Elastic Cloudの使用料は、お使いのクラウドサービスの請求書に合算されます。またAWSやGoogle Cloud、Microsoft Azureの支出コミットメントがあるユーザーは、各マーケットプレイスから購入することで、Elastic Cloudの費用の一部を既存の支出コミットメントから差し引くことが可能です。ここからは主要なリソースと、AWSやGoogle Cloud、Microsoft Azureの各マーケットプレイスから直接購入する場合の付加的なメリットについて説明します。

AWS Marketplace

AWS Marketplaceから、直接使い始める手順は簡単です。7日間の無料トライアルと、Amazon S3 Storage LensAWS FireLensAWS Serverless Application Repositoryなどから効率的にデータをインジェストして、実践的なインサイトにすばやく変換する統合機能群を活用して始めることができます。ElasticはAWS ISV ワークロード移行プログラム(WMP)認定パートナーであり、実証済みのメソドロジーによる、オンプレミス・セルフマネージドのElasticのワークロードからAWSのElastic Cloudへの移行支援を行っています。

Google Cloud Marketplace

Google Cloud Marketplaceから直接デプロイした後、追加のソフトウェアをインストールしたり、YAMLファイルを設定したりせずにBigQueryGoogle Cloud StoragePub/SubからElasticにデータをシッピングできる最新の統合機能群を活用することができます。またGoogle Cloud Firestore向けのElastic App Search拡張機能を使うと、開発するモバイルアプリやWebアプリにプレミアムな検索エクスペリエンスを組み込むことができます。

Microsoft Azure Marketplace

Microsoft Azure Marketplaceからすばやくデプロイした後、わずか数クリックでAzureプラットフォームやリソース、仮想マシンのログを簡単にインジェストできます。AzureポータルにElasticsearchのデプロイを表示して管理できるだけでなく、Azureのアカウントを使ったElastic CloudやKibanaのインスタンスへのシングルサインオンも提供されています。データをシームレスにインジェストしてアプリを監視するMicrosoft Azure Spring Cloudほか、ElasticとAzureを接続する統合機能群をぜひ実際にご確認ください。運用効率の上昇や、開発アクティビティの活性化に貢献します。

移行のパスを選択する

データソース(アプリやインフラなど)も同時にAWSやGoogle Cloud、Microsoft Azureへ移行する場合、データソースからElastic Cloudにデータを再インジェストすることができます。データをElastic Cloudに移す必要がある場合、最善のパスは複数の要因によって決まります。この要因には、ユースケースの具体的な内容、データ量、現在のElasticsearchのバージョン、現在のElasticsearchアプリのアップタイム要件が含まれます。データは、次の2つのオプションでElastic Cloudのデプロイへ移すことができます。

  • スナップショットと復元 ― Amazon S3、Google Cloud Storage、またはMicrosoft Azure Blobにレポジトリを作成します。次にこのレポジトリに現在のデプロイのスナップショットを作成します。さらにElastic Cloudから同一のレポジトリを追加し、スナップショットからElastic Cloudにインデックスを復元します。既存のクラスターのデータをElastic Cloudに移す必要があり、かつ既存のクラスターがElastic Cloudよりも古いバージョンのElasticsearchを実行している場合は、このオプションが理想的です。
  • リモートクラスターからの再インデックス ― 新規のクラスターからReindex APIを使用して既存のElasticsearchクラスター内のインデックスのデータを取得し、それを新規のElastic Cloudのデプロイに再インデックスします。データ量が少ないか、スナップショットと復元を使う方法に何らかの制約があり、かつ既存のクラスターがElastic Cloudよりも古いバージョンのElasticsearchを実行している場合は


AWSGoogle CloudMicrosoft Azureのガイドに、データ移行パスの詳しい説明がステップバイステップで記載されています。選択したクラウドプロバイダーに複雑なワークロードを移行するためのサポートが必要なお客様は、Elasticコンサルティングチームへお問い合わせください。

今すぐElastic Cloudを使い始める

Elastic Cloudへの移行がもたらすメリットを活用しましょう。導入済みのElasticソリューションを引き続き利用しながら、その検索、解決、成功をクラウドの規模へスケールアップできます。詳しくは、こちらのWebサイトドキュメントをご覧ください。

Elasticが提供する評価、計画、費用サポートなどの移行支援については、Elasticにお問い合わせください。

本記事に記述されているあらゆる機能ないし性能のリリースおよびタイミングは、Elasticの単独裁量に委ねられます。現時点で提供されていないあらゆる機能ないし性能は、すみやかに提供されない可能性、または一切の提供が行われない可能性があります。