プレスリリース

Elastic「マップ」登場:地理空間分析の新ソリューション

パワフルな地理空間分析と可視化で、地理情報データを新たなバリューに変えるElasticの「マップ」ソリューション
2019年3月26日

お問い合わせ先

Deborah Wiltshire

Elastic Corporate Communications


カリフォルニア州マウンテンビュー - 2019年3月26日 -

ElasticsearchやElastic Stackを展開するElastic N.V.(NYSE:ESTC)は、Kibanaで視覚的探索や地理空間データ分析を実施できるパワフルな新アプリケーション、Elasticマップをリリースしました。ElasticマップはElastic Stackバージョン6.7でベータとしてリリースされ、デフォルトでの配布、また無料で提供される機能となっています。ユーザーはElastic Stackをダウンロードする方法、またはElastic CloudのElasticsearch Serviceでクラスターを設定する方法のどちらでもElasticマップを使用できます。

位置情報は、検索が抱える重要な分野の1つです。たとえばネットワーク侵入を試みる行為者の物理IP位置情報を検索することも、Tinderアプリでパーフェクトにマッチングするべく地理的境界線を定義することも、運営するWebサイトのパフォーマンスが特定の地域のコンテンツデリバリーネットワーク(CDN)で低下する原因を探ることも、位置情報と検索の課題です。"地理"はこれらのクエリのカギとなるだけでなく、大きな可能性を秘めています。ElasticマップはElastic Stackのユーザーにとっては馴染みある、中核的な地理機能を搭載した革新的なソリューションです。地理空間データをこれまでにない新しい方法で探索し、可視化することができます。

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Elastic創業者でCEOのシャイ・バノンは次のコメントを発表しています。「地理空間データは多くのユースケースでカギとなるデータです。Elasticはこの数年、地理空間データをより高速に、簡単に処理できる機能の開発に重点的に取り組んできました。この度、新ソリューションのElasticマップをリリースすることができたことを大変嬉しく思います。既存のクエリ機能を活用して、パワフルでインタラクティブ、かつカスタマイズ可能な可視化レイヤーを作成できます。また複数レイヤーのサポートや、個々のドキュメントレベルでのズームなど豊富な機能も揃っています」

複数のレイヤーやソースに対応

Elasticマップは、異なる複数のソースから取得したデータを1つの地図上に重ねることができます。たとえば同じ画面上に天候のパターンと航空機のトラフィックをオーバーレイで表示し、気候条件が飛行経路に及ぼす影響をリアルタイムに表現することができます。また、プロモーションデータと売上データを同じ地図上に埋め込み、プロモーション戦略が各地の小売り店に与えた影響を分析することもできます。

ビジュアルスタイルの完全制御

Elasticマップの特長に、地図上のデータのすべてのプロパティに対し、個別にスタイルを適用できる点があります。線のスタイルや色、記号のサイズといったビジュアルプロパティも、データの値によって変えることが可能です。ユーザーはスケール範囲を使用して視覚要素を減らすなど、個々のレイヤーの視覚表現を完全に制御できます。たとえば、ユーザーが郵便番号レベルまで拡大表示するときに個々のドキュメントを表示するよう設定し、県や国レベルに縮小表示することはアグリゲーションされたデータのみ表示するよう設定できます。このような設定は、スライダーを使って簡単に行うことができます。

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個々のポイントや形状をマッピング

レイヤーの視覚表現の完全な制御機能と、ポイントや形状を個々にマッピングする機能は、きめ細やかなズームレベルが使えることではじめて有効になります。Elasticマップでは地図上に個々のドキュメントを埋め込み、機能させることができます。さらに、この機能をElasticsearchでインデックスし、マップアプリにレイヤーとして加えることで、境界線レイヤーなどの補足的なコンテクストとなる地図データを表示することもできます。他のElasticsearchインデックスと同様、すべてのドキュメントがKibanaクエリ言語、またはLuceneクエリによる絞り込みに完全に対応しています。

Elastic Maps Serviceを手軽に活用

Elasticマップから手軽にアクセスできるElastic Maps Serviceは事前設定済みのベクターレイヤーとベースレイヤーマップを提供しています。経験豊富なアナリストが高度にカスタマイズされた地図を作成するといった場合には、ユーザーが作成したベクター形状やタイルマップサービス、Webマップサービスのレイヤーを追加することができます。

Elasticsearchを搭載

ElasticマップはElasticsearchを搭載しており、また直感的な操作で地理空間クエリやアグリケーション機能を使用できます。Elasticマップでは、アドホックなクエリエクスペリエンスや、リアルタイムなレスポンスの速さといったElasticsearchの強みが新たに地理データの処理に活かされ、Kibanaで扱える他の数的データや構造化/非構造化データと組み合わせることも可能です。

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全文検索エンジンを提供する企業、ElasticはElastic Stack(Elasticsearch、Kibana、Beats、Logstashの製品群)の開発元です。検索、ログ、セキュリティ、分析などのユースケースで大規模データをリアルタイムに処理するサービスを、オンプレミスとSaaSで提供しています。

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