2019年3月26日 リリース

Elastic Stack 6.7.0 リリース

著者 Steve KearnsAsawari Samant

Elastic stackのバージョン6.7がリリースされました。

本ブログでは、いくつかのリリースのハイライトを紹介いたします。全ての詳細については、個別のプロダクトのリリースブログをご覧ください。また、新バージョンを試してみてください。バージョン6.7は、 Elasticsearch Service ですぐに利用可能です。これは、新機能を提供する唯一のマネージド Elasticsearchです。または、Stackをダウンロードして御自身の環境でお試しください。

Elastic マップ: Kibanaでの地理情報データの可能性の拡大

緯度経度情報も、検索では重要です。近所のレストランをランキングすることから、最新のマーケティングキャンペーンが最もインパクトをあげる場所がどこかを理解したり、世界中のネットワークの脅威を探し出すような、様々なユースケースで位置情報のデータが使用されます。長年にわたり、Elastic Stack全体の地理情報データの可能性を改善することに投資をしてきました。Elasticsearchにおけるより効率的なデータの保管やクエリ性能の劇的な改善から、Kibanaの地理空間の可視化オプションの提供、Elastic Maps Serviceでの様々な国、地域の基礎となる地図の無償提供などです。

これまでの改善に加え、Elastic MapsというKibanaで地理情報データをマッピング、検索、可視化するための専用ソリューションをリリースしました。Elastic Mapsは次のような機能を提供することで、既存の地理情報の可視化オプションを拡張します。:

  • 同じマップの上に様々なレイヤーとデータソースを視覚化
  • 地図上のベクターレイヤーに動的にデータを表示
  • 集計データとドキュメント個別のデータの両方をマッピング可能
  • (ズームレベルに基づいて)個別のレイヤーの可視性を制御可能

Kibanaの他の全ての機能と同様に、Elastic MapはElastic Stackでこれまでのように期待されているアドホックに検索、クエリするための体験のオートコンプリート機能が備わったクエリバーが組み込まれています。

enter image description here

Mapの詳細については、Elastic Maps announcement blogをご覧ください。

Elastic アップタイム: サービスやアプリケーションのアップタイム監視

最近のリリースで、いくつかの新機能(Kubernetesのためのautodiscovery、インフラストラクチャーやログのソリューションなど)を、インフラの監視やオブザバビリティ(可観測性)のユースケースで運用を合理化するための便利な機能として導入しました。これらの取り組みを元に、アプリケーションサービスがダウンしたり、レスポンスが遅くなったことを簡単に検知するための新しいソリューション、Elasticアップタイムをリリースしました。これにより、アプリケーションによってそれらのサービスが呼び出される前に事前に問題に気づくことができるようになります。

Elastic アップタイムはHeartbeat(アップタイム監視のための軽量なデータシッパー)のデータを利用します。Heartbeatはネットワークの内側もしくは外側にデプロイすることが可能です。監視するHTTP、TCP、ICMPのエンドポイントへのネットワークアクセスだけが必要です。アップタイムソリューションは次のようなユースケース(ホストの可用性、サービスのモニタリング、ウェブサイトやAPIのモニタリング)に利用できます。

Elasticsearchにアップタイム、ログ、メトリック、トレースのデータを一緒に保存することで、ユーザーはより効率的に1つのツールで全てのデータを管理でき、効率的に追跡することが可能になります。

enter image description here

新しいアップタイムソリューションの詳細については、こちらのブログをご覧ください。

Elasticsearch

Elasticsearchにとって、6.7はビッグリリースです。いくつかの新機能が追加されたことに加え、
主要な機能がGAリリースされ、プロダクション環境で利用可能になりました!

Elasticsearchのリリースブログに記載がありますが、3文字の頭文字で書かれた機能は6.7でGAリリースになったということです。

Cross Cluster Replication (CCR) がGAリリース

クラスター横断レプリケーション (CCR)は6.5でベータ機能として登場しました。これは、Elasticsearchで最もリクエストのあった機能の1つでした。CCRには様々なユースケースがあります。データセンター間またはリージョン間でのレプリケーション、データをアプリケーションサーバーやユーザーの近くに配置するためのレプリケーション、多数の小規模クラスターからレプリケーションして集中型のレポーティングクラスターを構成するといった用途です。

この機能のGAに合わせて、6.7では、CCRのUIや使いやすさの改善が行われています。詳細についてはElasticsearch release postをご覧ください。

Index Lifecycle Management (ILM)がGAリリース

インデックスライフサイクル管理 (ILM)は6.6でベータリリースされましたが、6.7から本番環境で利用可能なGAリリースとなりました。

Elasticsearchのインデックスの世代(データの古さ)に応じて、どのように保存、設定をするかという処理は、クラスターのパフォーマンスとコストを最適化するために重要な管理タスクです。ILMはElasticsearch管理者がインデックスのライフサイクル管理ポリシーを定義し自動化するためのツールになります。
ライフサイクル管理ポリシーとは、例えば、ホット、ウォーム、コールド、削除といった世代に応じたフェーズ間の移動のルールになります。

インデックスライフサイクル管理がGAリリースになったことに加えて、6.7ではいくつかの機能が追加されています。最も注目される機能は、ユーザーがコールドフェーズで”フリーズインデックス”アクションを利用できるようになりました。これにより、インデックスを保存するために必要なヒープの使用量が削減されます。そのほかのILMの改善などについてはElasticsearch 6.7 detail postをご覧ください。

Elasticsearch SQL (JDBC & ODBC Clientsを含む)がGAリリース

6.3で初めてリリースされたElasticsearch SQLは、非常によく知られている構文であるSQLを使用してユーザーがElasticsearchのデータに対してインタラクティブにクエリーを実行することができる機能です。この機能が追加されたことで、さらに多くのユーザーがElasticsearchの全文検索の機能を使えるようになりました。SQLクエリー構文に加えて、Elasticsearch SQLの機能にはJDBCとODBCクライアントも含まれています。これらのドライバーを利用することで、Elasticsearchをバックエンドのデータストアとして、サードパーティのツールから接続が可能になります。

SQL機能のGAリリースに関しての詳細についてはElasticsearch postをご覧ください。

Elasticsearch 6.7のほんの一部を紹介しました。そのほかにも様々な改善が含まれています。詳細についてはElasticsearch release postをご覧ください。

Kibana

Canvas が GAリリース

Canvasは6.5でベータ機能として登場しました。これにより、ユーザーはElasticsearchからライブデータをピクセル単位の精度でプレゼンテーションすることが可能になりました。6.7ではGAリリースになりました。CanvasはKibanaのビジュアルストーリーテリングを新たな高みに引き上げます。データ分析をより幅広いユーザーに提供します。CanvasはJDBCおよびODBCクライアントと同様にElasticsearch SQLをサポートしており、ElasticsearchユーザーはElasticsearchのデータのインパクトをさらに幅広いビジネスオーディエンス対して拡大できます。

Kibanaローカライゼーションの登場 - まずは簡体字中国語から

バージョン6.7では、Kibanaに初のローカライゼーションが登場です。6.7では簡体字中国語が利用可能です。これは、今後のKibanaのローカライゼーションの取り組みの始まりにすぎません。Kibana 6.7では、将来的に様々な言語を追加するための新しいローカライゼーションフレームワークも導入されています。このフレームワークにより、Elasticコミュニティメンバーは独自のカスタム翻訳を追加するための必要なツールが利用可能です。

Canvas、ローカライズされたKibanaなど6.7に関する機能についてはdetailed Kibana 6.7 announcement postをご覧ください。

Beats

FunctionbeatがGAリリース

Functionbeatは、サーバーレスコンピューティングフレームワークとしてデプロイできる新しいBeatsです。これは、クラウドインフラストラクチャーのログやメトリクスをElasticsearchに流し込むことができます。6.5でベータリリースされましたが、6.7ではGAリリースになりました。Functionbeatは現在AWS Lambdaフレームワークをサポートしており、CloudWatch Logs、SQS、Kinesisからデータを流すことができます。

Functionbeat やそのほかのBeatsのバージョン6.7の更新については、Beats release blogをご覧ください。

Logs & Infrastructure SolutionsがGAリリース

InfrastructureLogs ソリューションは6.5でどちらもベータリリースされましたが、今回GAリリースとなりました。

Logs solutionは、コンパクトでカスタマイズ可能な画面にログをリアルタイムに表示できます。ファイルをテイルするのに似ていますが、単一のストリーミングビューで全てのインフラのログを見ることができます。また、Elasticsearchによる検索バーを使用すると、探したいログをストリーミングビューから簡単に絞り込んで表示することができます。

Infrastructure solutionは全てのコンポーネントの健康状態を俯瞰してみることができる機能です。コンポーネントとは、サーバー、Kubernetesのポッド、Dockerのコンテナなどです。また、これにより、ログとメトリックを使用して問題を簡単に診断することも可能です。Metricbeatのautodetect機能をベースにしているため、カスタマイズされたユーザーインタフェースを使用すれば、インタラクティブにログ、メトリック、APMのトレースをシングルクリックで操作、ドリルダウンできます。

Upgrade Assistantを使用して7.0への準備

7.0.0がまもなくリリースされます(ベータはこちらからチェックできます)。6.7のアップグレードアシスタントは、既存のElastic Stack環境で7.0へアップグレードする準備のために役立つツールです。アップグレードアシスタントはAPIとUIの両方を提供しています。
これは、アップグレードの計画を立てたり、廃止予定のワーニング(deprecation warning)を識別したり、アップグレードまたは再インデックスが必要なインデックスを見つけるなど、アップグレードをよりスムーズに進めるためのツールです。

ぜひお試しください。

Elasticsearch Serviceでクラスターを起動したり、 ダウンロードして、新しい機能をお試しください。