プレスリリース
ElasticsearchやElastic Stackを展開するElastic N.V.(NYSE:ESTC)はシステムやサービスのアップタイムとレスポンスタイムを監視する、「アップタイム」ソリューションを一般公開したことを発表しました。ElasticアップタイムソリューションはElastic Stack 6.7リリースに含まれており、アプリケーションサービスの遅延や停止を検知するほか、アプリケーションが呼び出す以前に、サービスの問題を予測的に通知するソリューションです。Elasticアップタイムソリューションはすばやく使いはじめることができ、Elastic Stackをダウンロードする方法、またはElastic CloudのElasticsearch Serviceを利用する方法のどちらにも対応しています。
Elastic創業者でCEOのシャイ・バノンは次のコメントを発表しています。「今日求められているのは、アプリケーションやシステムがエンドユーザーに影響を及ぼしたり、他のシステムに障害を起こす前に問題の対応です。Elasticのアップタイムソリューションは、現在ログやメトリック、APMデータをElasticsearchに投入している組織が新たな側面から監視することを可能にします。よりシンプルに点と点を結び、アクティビティを相関付けることで、問題をすばやく解決します」
Elasticのアップタイムソリューションは、サービス可用性と、適切なレスポンスコード/コンテンツを返す機能性を重視し、これらを検証することで各種システムやサービス、APIを監視します。ベースに軽量なデータシッパーのHeartbeatを採用したことで、トランスペアレントでフレキシブル、かつ開発者フレンドリーなソリューションとなっており、組織のネットワーク内、およびネットワーク外のどちらにもデプロイ可能です。アップタイムソリューションは、「Xは停止中ですか?」という質問を継続的に投げかけることでホストの可用性やサービス監視、Webサイト監視、およびAPI監視をサポートし、またITや運用チームによる監視に必要な制御性を提供します。こうした仕様により発生する前の問題検知と、速やかなトラブルシューティングを支援します。
Elasticはログやメトリック、APMデータの最適な管理を実現する組織向け監視機能のラインナップ拡充を図っており、今回のアップタイムソリューションもその取り組みの一環です。アップタイムは、Elasticが提供するオプションのアラート(予測的通知など)や機械学習(異常検知など)と並び、オープンソースの専有的オプションとして提供されます。
Elastic Stack 6.7ではこの他にも、ログやメトリックデータの効率的な運用分析を実現するKibana向けのアプリケーション2つが一般公開となりました。その1つ、Logsアプリケーションは、フィルターされたデータでもライブテールでログを閲覧できる高度なログビューアーです。もう一方のInfrastructureアプリケーションは物理/仮想/コンテナーベースのインフラの俯瞰的なビューを提供し、ユーザーはあらゆるホスト/ポッド/コンテナーの詳細項目を表示することができます。
またバージョン6.7のFunctionbeatでも、監視に最適な新しい機能が一般公開されました。サーバーレスアプリケーションからのログやイベント収集を、さらに高度にサポートする機能です。FunctionbeatがCloudWatch Logs、Kinesis、Simple Queue Service(SQS)といったソースからのデータ収集に対応し、AWS Lambdaをはじめとするクラウドベースのサーバーレスインフラ監視を実現します。
併せてご覧ください
- アップタイムソリューションブログ
- 「Elastic Stack 6.7」ブログ(リリース概要)
- Elasticsearch Serviceの無料トライアルを始める
- 導入事例