急成長中の決済代行業界で銀行の競争力を高めるElastic活用術

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この10年の間に、決済代行業界は大きく進化しました。現在も取引フローの大部分は従来の決済代行事業者が担っている一方、新規参入のアプリやスタートアップ事業者が右肩上がりに利用者を増やし、新たなシステムを経由して何十億もの決済が行われています。

J.P. Morganが最近実施した調査によると、2020年に実行された世界全体の240兆米ドルの決済のうち最大で54兆米ドルが新興の決済代行事業者によるものでした。金融取引手法を再構築する潮流は確かに実在しています。新たな決済手段には、スーパーアプリやeコマース、デジタルウォレット、ウェアラブルデバイス、BNPL(後払い決済)、コネクテッドカーなどがあります。決済手段が増えたことで、顧客にとってエキサイティングなサービスも続々と誕生しました。一方で金融コミュニティは顕著に複雑化し、規制当局はその複雑さと格闘しています。

フィンテックサービスプロバイダーは、すでにこの分野のイノベーションリーダーとして目覚ましい躍進を遂げています。進化する市場のニーズをいち早くとらえ、顧客を取り込むデジタルアプリを開発し、普及させてきました。銀行が決済のためのワンストップショップだった時代が終わったことは事実です。しかしその銀行側にも、競争力を維持し、イノベーションの実現を目指す理由がないわけではありません。

EYの調査によると、決済代行サービスは直接的、あるいは間接的に、従来型銀行の収益の20%から30%を生み出しています。したがって銀行としては、この分野の高い専門性と実績を全力でアピールすることが非常に重要です。また取引が生成するデータポイントは、他の商品購入エクスペリエンスのパーソナライズを実現するカギとなります。これは銀行にとってより重要な側面となる可能性があります。BCGは、顧客が「銀行がサービスをパーソナライズしている」と回答する割合がわずか30%に留まるという調査結果を発表しました。この結果から、銀行のサービスには明らかに拡充の余地が存在することがわかります。

銀行が取引の完全なソース、あるいはパートナーとして存在を確立するにはまず、それを可能にする環境を構築しなければなりません。以下は、魅力ある決済エクスペリエンスをサポートするために銀行ができることの一例です。

完全かつリアルタイムな検索

複数のアカウントとソリューションタイプにわたるリアルタイムな検索エクスペリエンスの実現は、現在も多くのプロバイダーにとって難題です。特に銀行業という制度の範囲で、複数の決済タイプ(電信送金、ACH決済、同日ACH決済、リアルタイム決済)をレガシーシステムで実行し、その包括的な全体像をクライアントに伝えることは容易に実現しない可能性があります。一方で、複数の画面にアクセスしたい、あるいは複数のモジュール間で多数のレポートを実行したいと考えるクライアントが、この状況をもどかしいと感じることは少なくありません。このことは、顧客に提供されるサービスに問題を起こす可能性もあります。Capgeminiの調査によると、質の高いオムニチャネルエクスペリエンスの提供は、銀行顧客にとって最も決定的な要素です。その第一歩が包括的なデータセットの提供による社員へのエンパワーメントと、社員が顧客からの問い合わせに速やかに対応する能力です。この課題に苦戦している銀行組織では、検索能力を高め、データサイロを破壊してエクスペリエンスを向上させるツール群の導入を検討する価値があります。

イノベーションのための技術的基盤を創出する

決済代行業界では、今後も継続的な進化が見込まれます。J.P. Morganは、5Gの導入と人工知能アルゴリズム、量子コンピューティング、ブロックチェーンにおける技術発展が組み合わさることで、決済代行業界の進化が活性化すると予測しています。したがって、銀行がイノベーションの手段を開発者に提供することは極めて重要です。アプリを迅速に開発にするには、時系列データ全体に対する一元的な可視性と、機械学習を内蔵するツール群が必要です。ITを効率化する新しい方法(例:メインフレームの負荷分散、アプリの統合)の模索は、コスト削減に役立つだけでなく、銀行のデジタルトランスフォーメーションへの投資も可能になります。

データを活用し、不正検知への道を切り拓く

不正を予防的に解決する上で、銀行はフィンテックやニッチな決済代行業者と比べて明白なアドバンテージがあります。従来の銀行は顧客に関するリアルタイムな情報という財産の上に成立しており、顧客のプロフィールの全体像を描くことが可能です。銀行は慣習的に顧客理解を通じて潜在的な不正のイベントを正確に検知し、資産を保護していますが、それが正当な取引を妨げることはありません。検索プラットフォームは一元的なデータセットを提供して不正対策チームを支援し、顧客や法人顧客による迅速な意思決定を可能にします。 機械学習やアラート機能をデプロイすれば、口座に影響が及ぶ前に金融取引の不正を予防的に検知し、撲滅させることができます。

決済代行業界では細分化が進んでいます。しかし銀行業界には現在も、“顧客に最も重要な答えを提示する、信頼あるパートナー”という地位を築く十分なチャンスが存在します。Elasticは検索が支えるソリューション群のリーディングプラットフォームであり、金融サービス業界全体にパワフルなインサイトを提供しています。Elasticは、組織が立ち向かうあらゆるミッションの検索、解決、成功を支援します。


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