Flightwatching、航空会社のCO2排出量削減と、1航空機あたり年間10万ドル以上の節約をElasticで支援

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Flightwatchingはフランスに本社を置くテクノロジー企業です。リアルタイムに接続される独自のデジタルプラットフォームで、航空会社が運用上のメンテナンスコストと環境への影響を最適化できるように支援しています。この実績ある業務用水準のソフトウェアプラットフォームは、データ可視化と分析によってリアルタイムに情報を提供し、さらなる燃料節約、CO2削減、航空機の予知保全強化といったメリットを実現します。Flightwatchingは、主要な航空会社とのパートナーシップを通じ、この分野のフロントランナーの1社として堅実な成長を遂げてきました。

大量の航空機データ

Flightwatchingが設計したソリューションは現在、さまざまなタイミングで集めている(平均)600機の航空機のデータを監視しており、その数は増え続けています。顧客がテクノロジーのメリットを効果的に実現できるよう、この膨大な量の情報をプラットフォームに取り込み、分析しなければなりません。Flightwatchingチームはプラットフォームの基盤となるテクノロジーを構築する際、このデータを迅速かつ広範囲に格納、検索、分析するためのベンダーソリューションを求めていました。また、顧客用のダッシュボードを作成するためのサービスも必要としており、革新的なソリューションの提供に集中できるよう保守の手間は最小限に抑えたいと考えていました。

パズルの重要なピースとしてのElastic

FlightwatchingのElastic活用歴は5年以上になり、Elastic Cloudから利用しています。また、データの格納、検索、分析を可能にするバックボーンとして頼っているのがKibanaです。顧客の運用効率を高める上で、ダッシュボード、アラート、異常検知はたいへん便利な存在です。

FlightwatchingはElasticを活用することで、さまざまなデータ入力を大規模に取り込んで横断できるようになりました。また、ものの数分でダッシュボードを設計できるほか、(Elasticの埋め込みの機械学習によって)航空機データに異常検知を実行することも可能です。顧客はFlightwatchingのプラットフォームからデータを表示して検索でき、運用効率アップが迅速に実現されます。プラットフォームを利用すれば、Flightwatchingチームも顧客もパターンを検出したり特定の要求に応じたりすることが可能で、さらなるコスト節約や効率化が促されます。エンジニアは次のような疑問への回答をすばやく得ることができます。

  • 航空機がプッシュバックを待機する平均時間は空港1か所あたりどのくらいか
  • ある航空機について、APU(Auxiliary Power Unit、補助エンジン)を動かしていた時間はどのくらいか
  • シングルエンジンによる地上走行の割合は空港1か所あたりどのくらいか
  • 過酷な状況下において抽気システムはどのように動作しているか

さまざまな期間を設定して質問することができます。また、さらに強力な結果を得るために外部のデータソースを簡単に追加することもできます。

補助エンジンの総駆動時間
時間を示したマップ

Elasticの力を得たFlightwatchingは、顧客に以下のようなメリットを実現しました。

  • 着陸から離陸までのプロセス1回につきCO2排出量を20%削減し、環境への負担を軽減
  • 1機あたりの年間総所有コスト(TCO)を約100,000ドル以上節約(内訳として80%がAPUの燃料節約、20%がAPUのメンテナンス削減)
  • 翼に使われている機器の寿命を6%延長
  • APUのメンテナンス要件を15%削減

Flightwatchingのチームは、自社プラットフォームの機能を今後も発展させていく中で、機械学習など、さらに多くのElastic機能を活用したいと考えています。

ElasticとFlightwatchingについてさらに詳しく: