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CIOとしてビジネスレジリエンスを高めるには:人を中心に考える

「従業員エクスペリエンスを中核とする適応性の高いビジネスモデルが、環境の劇変のときに効果的なビジネスレジリエンスの構築、持続可能な競争優位の創造、スケーリングのカギとなることが明らかになりました。」 

これは、Elasticの依頼を受けてForrester Consultingが新たに実施した調査で判明した重要な事実の1つです。ElasticのグローバルIT担当副社長である私は、この調査結果に大きな関心を抱きました。 これが私の同僚や、全世界のITリーダー1,000人あまりを対象にした調査だったこともあります。 

この調査で明らかになった多くの事実に、強く惹き付けられました。昨年は誰にとっても、混乱のさなかで適応性とレジリエンスを真の意味で試された1年でした。ITリーダーも、この地球規模のパンデミックの中で非常に現実的な課題の数々に直面してきました。 

CIOもITリーダーも、無数の従業員を自宅で勤務させるという課題に取り組みました。従業員の多くは初めての在宅勤務であり、生産性を維持するためのツール、データ、サポートが必要でした。多くの担当者は、準備期間も予算も限られた中で、この課題を達成したのです。  

今は未来を見据えて戦略を再設定し、ポストパンデミック時代に合わせた組織レジリエンスを再構築する時期です。私は去年から今年までに得た教訓に従って、未来のCIOの役割を考え直すべきだと強く感じています。では、従業員エクスペリエンスを中核とする適応性の高いビジネスを実現することには、どのような意味があるのでしょうか。

当初から分散

Elasticは当初から従業員を分散化した状態で業務を行っており、常に従業員エクスペリエンスを重視してきたため、この件に関するインサイトをいくつかご紹介することができます。パンデミックの前から、Elasticで働く2,000人以上の従業員の90%近くがシェアオフィスでの完全リモート、またはリモートと出社の組み合わせで働いていました。この状況に対しては他の組織よりも準備が整っていたとはいえ、COVID-19の影響を受けて、Elasticでは新しいツールの導入が進み、ビジネスプラクティスが大きく進化しました。仮に明日ウイルスが消滅するとしても、この態勢を今後も維持することになるでしょう。 

この改革のすべての段階で、Elasticのグローバル人事担当上級副社長であるレア・サットンと緊密に連携を取りました。柔軟に対応し、方向性を迅速に変えられる、レジリエンスに優れた組織を構築するには、人材が非常に重要だからです。人事部門の長であるレアとIT部門の長である私が協力し、次の目標を念頭に置きながら、幅広いプロジェクトに取り組みました。 

Elasticの従業員がやりがいを感じながらベストを尽くせるようにするために必要なテクノロジーツール、情報、サポートを提供するには、どうすればよいか?

例として、Elastic独自のテクノロジーであるWorkplace Searchの導入を取り上げましょう。Forrester Consultingの調査が示すように、ITリーダーの多くは、従業員がどのような場所でも時間を選ばずに情報やサポートを得られるよう支援することに注力しています。多くの組織と同様、ElasticのIT環境にも多数のコンテンツソースやアプリケーションが存在します。従業員はWorkplace Searchを利用することで、使用しているコンテンツプラットフォームをすべて統合し、必要な情報を簡単に特定してアクセスすることができます。Workplace Searchがなければ、膨大な情報の中から必要なものを探すという、ありがちだが不必要でストレスがたまりそうな作業を従業員に強いていた可能性がありました。 

私や、今回の調査に参加した1,000人の回答者の方々のようなITリーダーには、単なるIT部門のリーダーではなく、従業員の部門を超えた活力、成長、継続勤務を導くための積極的なパートナーという新しい役割が与えられています。

さらにサイバーリスクを効果的に管理できるよう、ElasticのEndpoint Security製品を活用し、社内で協力して従業員向けのサイバー脅威トレーニングを実施しました。COVID-19に関する支援や助言、必要な手続きを提供するとアピールすることで、疑いを持たない被害者を陥れるよう作成されたランサムウェアやフィッシング攻撃が急増していた時期に、これは非常に重要な取り組みでした。 

その他の例としては、オンデマンドのメンタルヘルスケアサービスであるGingerへのアクセス提供や、家族の自宅学習や介護をこなせるようにするための柔軟な勤務体制などがあります。従業員が何らかの理由でオフィスに出勤する際には、デスク予約アプリであるRobinを使用して、減らされた席数を管理し、安全な距離を確保しました。私はElasticのグローバルIT担当副社長という役職に加えて、従業員の福祉プログラムのエグゼクティブスポンサーも務めています。私にとって、このような方法で従業員をサポートすることは、従業員が業務に必要なツールを確実に利用できるようにするという私の業務と同じくらい重要です。 

共感を中心に考える

共感に基づくリーダーシップは、Forrester Consultingの調査でも大きなテーマに据えられています。そこでは、ITリーダーがテクノロジーに関する決定を下す際には、それが業務、個人、健康のどのレベルに関することでも、従業員を中心に考えるべきだと述べられています。私はこれに完全に同意します。 

特に多くのITリーダーがIT予算の縮小に直面している現在、このようなことはコストがかさむだろうとお考えなら、考え直しましょう。私の経験上、この状況では、投資が効果的な場所にピンポイントで届くようにするために思慮深いアプローチが求められます。ここでのスローガンは、自動化と簡易化です。手作業の処理を減らすためにどのようにして自動化を進めるか。ビジネスワークフローに含まれる不必要なステップを解消するために、どのように簡易化を進めるか。言い換えれば、低コストのステップを利用して、どのように従業員の生活を改善できるか。

たとえば昨年には、このアプローチを使用してElasticのQuote-to-Cash業務を根本から見直しました。この作業には巨額の投資は不要でしたが、Elasticの製品化チームとその顧客、そしてElasticのバックオフィス部門に大きな恩恵をもたらすことになりました。 

それこそが、本当に重要なことなのです。市場の変化に対応するために1年の大半を費やしたCIOは、ポストパンデミック時代の複合的な働き方に合わせた従業員エクスペリエンスの再構築を主導することによって、プロアクティブな体制を早期に復旧できるでしょう。

詳しくは、調査報告書「The Changing Role of the IT Leader(変化するITリーダーの役割)」をご覧ください。

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