カリフォルニア州マウンテンビュー - 14 November 2018
ElasticsearchやElastic Stackを展開するElastic N.V.(NYSE:ESTC、以下"Elastic")が、Elastic Stackのバージョン6.5を一般公開しました。今回のリリースでは、ロギング、メトリック、アプリケーションパフォーマンス監視(APM)をはじめとする各種ソリューション、およびアプリ検索、サイト内検索、エンタープライズ検索、ビジネス分析、セキュリティ分析など幅広いユースケースに有益なElastic Stackの基本的な機能を向上しています。
データをより効率的に格納、管理、分析できる点がバージョン6.5の特長です。また運用のスケール性に優れ、UIや可視化機能、ダッシュボードを介したデータの操作性も向上しています。バージョン6.5からは新たに、インフラストラクチャーソリューションと、ログ表示のための専用UIも登場しました。チームによる監視を効率化し、データを最適な方法で操作することができます。また、分散トレーシングのサポートと、Elastic APMで一般的なJavaおよびGoエージェントのサポートが開始されました。Kibanaにも、待望の新機能が複数登場しました。ライブデータのインフォグラフィックにピクセルパーフェクトなエクスペリエンスを構築できるCanvasや、ダッシュボードと可視化を"スペース"にグループ化して整理できるSpaces、さらにスペースにはセキュリティや運用、マーケティングなど職務別にアクセスを制御できる機能も加わっています。
Elastic CEOのシャイ・バノンは次のコメントを発表しています。「Elasticはあらゆる状況でうまく使えるテクノロジーを目指しています。Elastic Stackはオンプレミスでもクラウドでも、セキュリティやログといった1つのユースケースでも、複数のユースケースでも使うことができます。6.5は大規模なマイナーリリースです。Elasticのテクノロジーの幅広い活用パターンでアップデートのメリットがあり、多くのユースケースで重要な役割を果たす基本的な性能が向上しています」
Elastic Stackは、ITインフラのログとメトリックを分析するパワフルな方法として多く使用されています。バージョン6.5のリリースでは、さらに手軽に運用データを可視化できるようになりました。新たなインフラ監視ソリューションの導入により、物理環境、仮想環境、またはコンテナーベースのインフラを俯瞰的に監視できるほか、あらゆるホスト、ポッド、コンテナーの詳細情報も表示されます。ログ分析のための新UIは、フィルターされたデータでも、ライブtailで高度なログビューを提供します。6.5で新たに登場したFunctionbeatは、CloudWatch LogsやSimple Queue Service(SQS)からデータを収集するために、AWS Lambdaなどクラウドベースのサーバーレスインフラを利用した監視機能を提供します。
Elastic APMは、Elasticのオープンソースの基盤を使用してAPMデータとインフラログや、サーバーメトリック、セキュリティイベントを組み合わせ、ボトルネックや問題の早期特定に活用することができます。バージョン6.5のリリースでは、ベータ機能として分散トレーシングが加わりました。ユーザーが組織のインフラを流れるリクエストをトランザクションでまとめて、個別のリクエストのパフォーマンスを可視化することができます。また、人気のプログラミング言語であるGoとJava向けエージェントのサポートも開始されました。
KibanaはElasticsearchに格納されたデータを可視化・探索できるツールとして、ネットワークオペレーションセンターやセキュリティオペレーションセンター、会議室などで幅広く利用されています。バージョン6.5のリリースでは2つのメジャーな機能が登場し、データの共有やコラボレーションが一層簡単になりました。インタラクティブな操作性が魅力のCanvasは、運用チームから経営陣まで、幅広い用途に応じてライブデータのプレゼンテーションやピクセルパーフェクトなWorkpadを作成できます。数百種類のダッシュボードや可視化を使用中のKibanaユーザーには、新しい"スペース"機能が便利です。ロギングスペースやマーケティングスペースなど、目的に応じてKibanaオブジェクトをグループ化し、ロールベースのアクセス制御で各スペースのアクセスを定義できます。
この他にもElastic Stack 6.5には、使いやすさを向上させるメジャーな機能拡張や新機能が登場しています。一例は次の通りです。
Elastic is a search company. As the creators of the Elastic Stack (Elasticsearch, Kibana, Beats, and Logstash), Elastic builds self-managed and SaaS offerings that make data usable in real time and at scale for search, logging, security, and analytics use cases.
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