プレスリリース

Elastic、ユーザーの検索エクスペリエンスを最適化し、データインジェスチョンと分析をシンプル化する新機能をリリース

  • Elastic App Search Webクローラーが一般提供へ移行し、ユーザーはパワフルな新しいWeb検索エクスペリエンスを構築可能に
  • Google Cloud Dataflowを使う高速なデータインジェスチョンを実現
  • 一般公開に移行したAPM相関付け機能が自動で根本原因分析を実施し、アプリのトラブルシューティングを迅速化
  • クラウドネイティブなLinux環境に対応するホスト分離機能を導入、KibanaからダイレクトにLinuxホストを隔離する操作が可能に
2021年9月22日

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Elastic 広報


カリフォルニア州マウンテンビュー - 2021年9月22日 -

ElasticsearchおよびElastic Stackを展開するElastic(NYSE:ESTC、以下"Elastic")は、Elastic Search Platformとソリューション全般にわたる機能強化を実施したことを発表しました。

ElasticエンタープライズサーチのApp Search Webクローラーが一般公開へ移行しました。このWebクローラーでパブリックにアクセス可能なWebサイトから直接、すばやく効率的に、また安全にコンテンツをインジェストし、強化されたWeb検索エクスペリエンスをあらゆるユースケース向けに構築することができます。Webクローラーの強化は、自動のクローリング制御やコンテンツ抽出ツール、ログとメトリックをKibanaでネイティブに分析する能力などについて実施されており、組織の全データを単一のプラットフォームで検索するユーザーの取り組みを支えます。

また新機能の1つにGoogle Cloud Dataflowを使ったネイティブなGoogle Cloudデータソース統合機能があり、Google Cloudユーザーはより速くElastic Cloudにデータをインジェストできるようになりました。ユーザーは、Google CloudのネイティブなサーバーレスETLサービスを活用するこの統合機能を使ってPub/SubやBigQuery、Cloud Storageデータをすばやく安全にインジェストし、Elastic Cloudのデプロイに直接送ることができます。

ElasticオブザーバビリティのAPM相関付け機能も一般公開に移行しました。この機能は高遅延やエラーを起こしたトランザクションと相関性のある属性を自動的に明らかにすることで、DevOpsチームとSRE(サイトリライアビリティエンジニア)による根本原因分析を高速化し、MTTR(平均復旧時間)の短縮に貢献します。

また、ElasticセキュリティのLimitless Extended Detection and Response(XDR)の機能強化もリリースされています。このリリースには、Windows、macOS、Linuxホストを悪意のある振る舞いから保護する機能と、クラウドネイティブなLinux環境のホストを、1クリックで分離する機能が含まれます。この悪意ある振る舞いからの保護機能を支えているのは、既知の脅威で活用されている攻撃テクニックを防ぐ分析です。この分析に、攻撃発動後の分析とレスポンスアクションを組み合わせることで既存のマルウェアおよびランサムウェア防御機能を強化し、攻撃の初期段階で敵を停止させます。

Elastic Stack、Elastic Cloud、および各種ソリューションに導入されるこの他の主要なアップデートは次の通りです。

Elastic StackとElastic Cloud

Google Private Service Connectのサポートが一般公開へ移行しました。Google Private Service Connectは、Google Cloud VPC(Virtual Private Clouds)とElastic Cloudのデプロイをプライベート接続で結ぶサービスです。ユーザーはPrivate Service Connectエンドポイントを使ってElastic CloudのデプロイとGoogle Cloud環境とを安全にプライベート接続でき、組織のデータがオープンなインターネットに露出することがありません。

Elasticエンタープライズサーチ

ElasticはElastic Workplace Searchにカスタムログ、同期スケジューリング、自動フィルター検知、検索API経由の付加的ソースのサポートをはじめ、複数の新たなパーソナリゼーション機能を導入しました。一連の機能は、社内検索エクスペリエンスの高度なカスタマイズと一元化や、インフラの需要を満たす、またはリアルタイムに関連性の高い検索結果を提供する取り組みに役立ちます。

Elasticオブザーバビリティ

Google Cloud Dataflow統合機能が新たに登場しました。Elasticオブザーバビリティユーザーは、この機能を使ってログデータをGoogle Cloudコンソールからスムーズに、直接インジェストできます。“エージェントレス”なこのアプローチは、ユーザーの作業効率を高めます。具体的には、管理者作業に伴うオーバーヘッドを軽減でき、またGoogle Cloudのネイティブなサービスの監視タスクを合理化します。

Elasticセキュリティ

Elasticセキュリティの各種機能の強化を実施しました。その1つ、クラウドネイティブなLinux環境向けのホスト分離機能を使うと、セキュリティアナリストなどの担当者はKibanaを操作してダイレクトにLinuxホストを隔離できます。ホストをネットワークから分離し、攻撃を封じ込めることにより、この隔離を実現します。また、Windowsエンドポイント向けのメモリ脅威保護機能が一般公開へ移行しました。この機能はシェルコードを経由するメモリ改竄行為の防御に役立ち、他の防御策を回避するよう設計された攻撃に対抗して、組織が複層的な保護を講じるための手段となります。

Elastic 7.15の新機能についてさらに詳しくは、ブログ記事でもご紹介しています。

今回のリリースに寄せて

  • HappyFreshのCTOを務めるファジャー・ブディプラセチョ氏は、次のコメントを公開しました。「Elastic CloudのApp Searchに移行したことでレスポンスタイムの高速化と、全体的なパフォーマンスの向上、サービスの安定性確保を達成しました。つまり、お客様に提供するサービスの質が向上しています。Elastic CloudのApp Searchには、お客様に近いクラウドリージョンを選択できて、使いやすいという利点があります。柔軟性とスケーラビリティが向上し、サイトトラフィックの劇的な向上に寄与する検索機能を実現できました」 
  • Elastic CPO、アシュ・クルカルニは次の声明を発表しました。「かつてない水準で社員が分散している今、組織はデータから関連性の高い情報をすばやく見つけ、アクション可能なインサイトを明らかにする新たな手法を必要としています。Elasticのプラットフォームを使えば、パワフルな検索エクスペリエンスをすばやく構築することが可能になります。ユーザーはデータをよりすばやく、安全にインジェストでき、データを一層手軽に活用することができます」

Elasticについて

Elasticは、無料かつオープンな継承資産を礎に設立された検索会社です。Elasticのプロダクトとソリューションはだれでもすぐ、ストレスフリーに使いはじめることができます。Elasticはあらゆる環境にデプロイできるテクノロジースタックをベースに、エンタープライズサーチ、オブザーバビリティ、セキュリティの3つのソリューションを提供しています。ドキュメント検索からインフラ監視、脅威ハンティングまで、リアルタイムで、大規模なデータ活用を実現します。Elastic StackはCisco、eBay、Goldman Sachs、Microsoft、The Mayo Clinic、NASA、The New York Times、Wikipedia、Verizonを含む世界中の企業や組織で採用され、ミッションクリティカルなシステムを支えています。Elasticは、地球上のあらゆる場所で社員が働く「分散型企業」として2012年に設立され、ESTCのシンボルでNYSEに株式を公開しています。詳しくは、elastic.co/jpをご覧ください。

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本ドキュメントに記述されているあらゆる機能ないし性能のリリースおよびタイミングは、Elasticの単独裁量に委ねられます。現時点で提供されていないあらゆる機能ないし性能は、すみやかに提供されない可能性、または一切の提供が行われない可能性があります。

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