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Auchan France:ElasticオブザーバビリティとGoogle Cloudで"フィジタル"の小売エクスペリエンスを確立

小売業者は、好みのチャネルで高品質なサービスを利用したいと考える顧客に対して差別化を図るための新たな方法を常に模索しています。その方策として、多くの小売業者がレガシーシステムを、インフラ、データ分析、アプリケーション開発、顧客関係管理向けの高度なクラウドベースサービスに置き換えています。

600以上の店舗と6,000人以上の従業員を擁する小売業者、Auchan Franceは、実店舗でもオンラインでも優れたショッピングエクスペリエンスを顧客に提供しようと60年にわたって取り組んできました。

「Auchanは多数の実店舗を構えていますが、店舗でもオンラインでも自由に買い物をしたいと望むお客様が増えているため、お客様と接する場所がどこであっても、すべての対応を最適化する必要があります」と、Auchan RetailのDataCentricサービスマネージャー、ジェレミー・サイモン氏は話します。「現在は、小売業の"フィジタル(実世界とデジタルの融合)"アプローチへの移行を進めており、実店舗とオンラインストアのエクスペリエンスを一体化する方法を探っているところです」

Auchanは、事業で使用される500のアプリケーションから得られるデータを処理するために、大規模なデータ管理システムを使用しています。同社のプラットフォームチームは、データ交換システムの価値を最大限に引き出すことに全力を注ぎ、未来に向けた目標への支援を得るためにGoogle CloudおよびそのパートナーのElasticと連携することを選択しました。

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各種アプリケーション全体にわたってデータフローを最適化

Auchanでは、以前はデータ管理をオンプレミスのインフラに依存していましたが、業務が急速に拡大する中で、スピード、監視、スケーラビリティの問題に直面していました。たとえば、現在も、ビジネスインテリジェンス(BI)、サプライチェーン、財務、B2B、人事などに対応する多数のアプリケーションとデータベースを流れるデータは、1日あたり約500万にのぼります。

「情報量が多すぎて社員が適切に監視できないため、この状況への対処が課題になっていました。特定のデータについてインサイトを得るのに何分もかかることがよくありました」(ジェレミー氏)。

Auchanでは、データ取り込みを向上させる手段としてElasticを選び、オンプレミスのデータベースでテストに合格するのを確認してから、Elasticオブザーバビリティの導入と、Google Cloud上のElastic Cloudへの移行を決定しました。これにより、全社規模でデータの流れを監視するための、より効率的で効果的な手段を手に入れ、さまざまな事業部門がわかりやすいダッシュボードでデータを観察し、どの情報を取得、分析するかなどを選択できるようになりました。

BigQueryなどのGoogle CloudソリューションはAuchanのプラットフォームチームが開発した新しいデータインフラを支える処理能力を提供し、Elasticはデータを蓄積してリアルタイムで可視化することでデータを最大限に活用するツールを提供しています。これらのプロセスをElasticとGoogle Cloudに任せることで、プラットフォームチームは、より戦略的な課題に集中できています。

「データの処理、分析、システムの信頼性への対応をElasticとGoogle Cloudに完全に委ねることができるのも、メリットの1つです」とジェレミー氏は話します。「データ交換を実行させるだけで、インフラの維持ではなく、データの活用や分析に集中することができます」

統合型データツールから得られるメリット

このような大規模で高度なデータ交換システムの管理には多大な労力がかかるため、Auchanのプラットフォームチームには、特定のプロセスの高速化や自動化を実現できるソリューションが必要でした。

現在は、主要なデータの格納と可視化にElasticとGoogle Cloudを使用し、バックエンドシステムを通る情報の流れの監視には新しいアプリケーションを開発しました。同時に、データソースからElasticへのデータのインジェストには、DataflowとPub/Subを使用しています。Auchanでは、ElasticとGoogle Cloudソリューションの緊密な統合がもたらすメリットが大いに活用されています。

「ElasticとGoogle Cloudには活発なコラボレーションの実績があります。そのことが、両社のソリューションを採用するという判断の確証になりました」とジェレミー氏は話します。「たとえば、Elasticsearch向けにDataflowを最適化するためにGoogle Cloudが作成したテンプレートを活用することで、作業を大きく効率化できました。それまではインフラ管理に多くの時間を費やしていましたが、Google Cloud上でElasticをサービスとして利用できるようになったのです。これは、非常に大きな違いです」

また、Auchanでは、Google Kubernetes EngineとCloud Functionsを使用して、データの管理と分析をさらに最適化し、500あるアプリケーション全体でパフォーマンスを向上させています。これに加えて、Elasticとの連携により、同社のデータフローアナリストは、仮想マシンなどのインフラ要素を使わなくても、データ交換プラットフォーム内でデータをプッシュする作業のほとんどを行えるようになりました。

ElasticとGoogle Cloudを使用する環境に移行してから最初の3か月で、早くもデータ処理スピードを高めながら、データの管理と分析に関するコストを削減できました。

「ElasticオブザーバビリティをGoogle Cloudで使い始めたときから、ソリューションが非常にうまく機能して、どんなプロジェクトをサポートする場合でも、それに合わせて拡張できることがわかっていたので、何も心配はいりませんでした」(Jeremy氏)。「現在は、コアビジネスに全面的に注力し、Auchanがお客様にどのようにして最高のサービスを提供するかについて、より戦略的に取り組むことができています」

次世代の"フィジタル"エクスペリエンス

Auchanは、データドリブン型の意思決定を可能にするために必要なデータとツールを民主化することで、社内チーム全体のエクスペリエンスを向上させました。現在は、Elasticと併せてBigQueryや機械学習テクノロジーなどのGoogle Cloudソリューションを活用して、IT、財務、マーケティングなどの社内チームにもデータ交換プラットフォームを広げることに取り組んでいます。

高度なインフラ、ネットワーク、データソリューションによって、購入者が同社の実店舗とオンラインストアを行き来する際のカスタマーエクスペリエンスが向上しています。600以上ある実店舗のエクスペリエンスと、あらゆる顧客タッチポイントで利用できるデジタルサービスを統合することで、Auchanは他の小売業者と一線を画す"フィジタル"エクスペリエンスを推進しています。

「当社はまだ、クラウド変革の初期段階です。特にデータの管理と分析の方法に関しては、まだまだ多くのメリットをITから得る余地が十分にあります」とジェレミー氏は言います。「ElasticとGoogle Cloudのテクノロジーを活用して、最適化されたオムニチャネルエクスペリエンスを提供することで、今後もお客様との関係を強化していきます」

さらに詳しい情報については、こちらの動画をご覧ください