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“複雑なコンテンツ”を脱却し、“完璧なキャンペーン”へ ― Elasticの導入で消費者に最適なエクスペリエンスを提供するクライアントの取り組みを強力に推進するSitecore

コンテンツアセットを見つけやすくし、インサイトを提供

プラットフォームを通じて、キャンペーンのスムーズなプランニングと実行を支援

Elastic機能のデプロイをシンプル化

必要に応じてユースケースを拡張できるライセンスを活用

ソリューションの継続的な機能向上

クライアントの使用状況を監視し、強化すべき領域を特定

Elastic導入で、最適なキャンペーンコンテンツを見つける機能を構築

「Content is king」(コンテンツは王様だ)は、マーケティングの領域でよく知られた標語です。他方、「コンテンツは複雑だ」という命題が、少なからぬ企業にとって真理です。 Sitecoreは、この課題の解決に正面から挑んでいます。2001年に創業された同社は顧客エクスペリエンス管理ソフトウェア分野のトップサプライヤーであり、写真、画像、映像を含むマーケティングアセットを管理する業務用ソフトウェアを提供しています。デジタルメディアの管理手法を大幅にシンプル化することにより、Webサイトやソーシャルメディア、その他のデジタルチャネル全般を通じて、企業各社がパーソナライズされた顧客エクスペリエンスを手軽に配信することが可能になります。

Sitecoreの顧客には、L’Oréal(フランス)やP&G(アメリカ)など、世界的な有力ブランドが名を連ねます。同社のテクニカルプログラムマネジメントディレクター、アレックス・スチュワート・ジェームス氏は次のように語ります。「コンテンツを探し、組み合わせて、公開するまでのプロセスを可能な限り簡単なものにしたいとSitecoreは考えています。クライアントが消費者に卓越したエクスペリエンスを提供できるよう、そして変化の速いビジネス条件に対応できるようにするためです」

適切なキャンペーンアセットにすばやくアクセス

Sitecoreが運営するデジタルエクスペリエンスプラットフォームの主力コンポーネントが、Sitecore Content Hubです。Sitecore Content Hubはコンテンツプランニング、プロダクション、コラボレーション、マネジメントを単一の、統合されたソリューションに集約します。顧客は社内のあらゆるデジタルマーケティングアセットをこのデジタルアセット管理(DAM)コンポーネントに一元化した後、そのアセットをSitecore Experience Platform(XP)や、他のCMS(コンテンツマネジメントシステム)で使用できます。大規模な組織では、管理すべき貴重な画像や映像、その他の形式のメディアコンテンツ数が数十万点に及ぶこともあります。

このような重要なコンテンツは、単に格納して終わり、ではありません。格納後にアセットを検索し、また使用状況を監視するための機能が必要です。Sitecoreが、コンテンツの検索と発見をシンプルなタスクへ変換するエンタープライズサーチ機能に特に力を入れているのもこのためです。同社は以前、レガシーのオープンソースエンタープライズサーチツールを利用していたものの、そのツールは構造化されたサポートネットワークに対応していませんでした。

当時を振り返り、スチュワート・ジェームス氏はこのように述べます。「新たなシステムに移行しようと考えました。ソフトウェアアーキテクトチームだけでなく、Sitecoreのビジネスを理解した上で、Sitecoreのデプロイを最大活用する方法について長期的なアドバイスを提供する外部リソースをシステムの土台に据えるという発想です」。

こうして、SitecoreはContent HubにElasticsearchを組み込むことを決断しました。Elasticsearchの導入後、顧客はキャンペーンに最適なコンテンツのすばやい検索に加え、デジタル著作権管理などの要素も考慮することが可能になりました。デジタル著作権管理は、アセットをどこに、どのように使えるか判断するための技術です。

Sitecore Content HubにElasticを組み込んだことで、クライアントはすべてのコンテンツについて360度の視界を持てるようになりました。より質の高いキャンペーンプランニングを実施でき、また消費者に最適なエクスペリエンスをすばやく提供する取り組みに集中できます。

– アレックス・スチュワート・ジェームス氏, Sitecore、テクニカルプログラムマネジメントディレクター

さらに、ElasticsearchはSitecoreが以前使用していいた検索ソリューションに比べて高速で、応答性にも優れています。「数百社のクライアントにご利用いただいていますが、中には一千万点以上のコンテンツを管理する企業もあります。そうしたコンテンツの大海でもElasticsearchはきちんと動作し、瞬く間に適切なアセットを取得します。この事実は、“デジタルコンテンツ戦略を推進する上でSitecoreこそが最適なプラットフォームだ”とクライアントに確信を抱かせる基本的なメリットの1つとなっています」とスチュワート・ジェームス氏は指摘します。

検索の具体的なメリット

最近のForresterの調査でElasticsearchの革新的な影響をご確認ください。高速で関連性の高い、スケーラブルな検索エクスペリエンスで、どれほど収益性を高め、生産性を向上させ、コストを削減することができるかがわかります。

SitecoreのITリソースニーズを手軽に満たす、“Microsoft AzureのElastic”

SitecoreはElastic Cloud Enterpriseを活用して、運用の大幅な効率化を達成しています。具体的には、Microsoft Azureクラウドプラットフォーム上で社内向けに“サービスとしての(as-a-serviceの)Elasticプラットフォーム”を構築しました。Sitecoreでプラットフォームエンジニアリング担当バイスプレジデントを務めるティム・ファン・ゲヌヒテン氏は次のように説明します。「この方法を採用したことで、開発チームはElasticのあらゆるソリューションを手軽に活用でき、同時にプラットフォームチームでもすべてのElasticクラスターを一元的に、統制的に管理することが可能になりました。またECEは、基盤となるインフラの構築と保守に必要な手間も大幅に軽減します。プラットフォームチームの負担が劇的に減り、時間とコストの節約になっています」。

この連携は、Microsoftにもメリットをもたらしています。Microsoft Azureでシニアパートナーディベロプメントマネージャーを務めるクリス・ロンゴ氏は「AzureエコシステムがSitecoreとElasticを包含したことで、最先端のエンタープライズサーチが支える先駆的なコンテンツマネジメントシステムを、Microsoftの顧客に提案することが可能になりました」と指摘します。

Microsoftと締結したエンタープライズラインセンシング契約に基づき、SitecoreはAzureがホストする付加的なソリューションを必要に応じて導入可能です。「別の形態のライセンスを購入したり、検討したりする必要はありません。このライセンスにElastic Stackのすべてのプロダクトと機能が含まれています。私たちの準備が整えば、いつでも使うことができます」とスチュワート・ジェームス氏は説明します。

先進的な業務用CMS(コンテンツマネジメントサービス)に対するニーズは、Azureの顧客の中でも加速度的に高まっています。SitecoreとElasticをAzureでホストしたことで、Microsoftはサービスとしてのプラットフォームモデルに基づく、管理がシンプルなCMSを提供することができるようになりました。

– クリス・ロンゴ氏, Microsoft、パートナーディベロプメントディレクター

たとえばSitecoreは、ElasticオブザーバビリティをContent Hubで活用し、クライアントのソフトウェア使用状況に対する包括的なビューを確立しています。「Elasticオブザーバビリティであらゆるメトリック、ログ、トレース、その他の重要情報を収集することにより、クライアントによるアプリの使用状況を把握できます。どこで問題が生じた可能性があるか、どのようにクライアントのエクスペリエンスを改善できるか、といったことを理解できます」とスチュワート・ジェームス氏は説明します。

また、SitecoreのチームはElasticオブザーバビリティのAPM機能も活用しています。スチュワート・ジェームス氏は次のように指摘します。「Sitecoreは、クライアントにメリットを提供するプロセスとパスの改善を常に検討しています。Elastic APMを活用して、クライアントが弊社のプロダクトをどのように使っているか詳しく掘り下げて理解できるようになりました。このような知見はサービスの改善に活かせます。たとえば、トレースを使ってアプリケーションスタック全体のパフォーマンスボトルネックをすばやく特定し、機能改善を極めて高精度に実装する、といったことです」。

価値あるデジタルアセットの保護と、今後の計画

Sitecoreはクライアントが安心できるよう、Elasticセキュリティを導入してマーケティングコンテンツとデータを保護しています。1点の映像や写真の価値が数万ドルに上ることもあり、そうしたコンテンツを流出や、不適切な使用から保護する必要があるためです。「Sitecoreを利用するクライアントは多様なチームとリージョンにわたって権限を設定でき、個別のユーザーに対して、製品グループやブランド、リージョンの観点から適格なアセットに限定してアクセス権限を持たせることができます」と語るのはファン・ゲヌヒテン氏です。Sitecoreは、Elastic App Searchの活用がもたらす可能性についても模索しています。「クライアントのために検索エクスペリエンスを向上させる取り組みは、いわば終わりのない冒険です。Elastic App Searchは洗練されたAPI群と、直感的なダッシュボードを搭載しています。導入すれば、クライアントにより高度な検索性能の活用を提案することが可能になるでしょう」とスチュワート・ジェームス氏は話します。

パートナーシップの力

日々急速に変化する環境で事業を推進するSitecoreは、Elasticの継続的なサポートとインプットを積極的に受け入れています。スチュワート・ジェームス氏は次のように述べています。「Elasticとの定期セッションは非常に有用です。はじめにSitecoreが最新のビジネスロードマップを提示し、Elasticの今後の方向性を把握します。その後、Elasticのサービススイートの提供開始と同時に新規のデプロイを作成すること、それを最大に活用することを目標として、着実に準備を進めていきます」

Elasticのロードマップから得るインサイトは、新機能のデプロイに向けていち早く対応するために役立ちます。またElasticはSitecoreの計画に耳を傾け、サポート可能なニーズに対応してくれます。

– ティム・ファン・ゲヌヒテン氏, Sitecore、プラットフォームエンジニアリング担当バイスプレジデント

ファン・ゲヌヒテン氏は今後も、Elastic Stackの豊富な機能を検討していくと話します。「Sitecoreは以前、多数のデータセットや検索テクノロジーを併用しており、管理が困難でした。Elasticの導入後は、それが一変しました。Elasticはシンプルなライセンスモデルと、継続的なサポートを提供します。つまり、Sitecoreのロードマップに沿って機能を追加できるだけでなく、消費者に最適なエクスペリエンスを提供する、というクライアントのマーケティングニーズに確実に応えることが可能です」