検索の高速化
ビジネスアプリケーション全体で検索の速度と結果の関連性が向上しました。
ロギングの強化
同社では毎日約600GBのデータを記録しており、Elasticダッシュボードを使用して可視化および分析することで、問題の検出と解決を迅速化しています。
顧客と従業員のエクスペリエンスを最適化
より強力なアプリ内検索とシステムオブザーバビリティにより、荷主、輸送業者、従業員に優れたデジタルエクスペリエンスを提供します。
世界的貨物輸送会社、Elastic SearchとElasticオブザーバビリティの導入によりアプリ内検索とインフラ監視を最適化
米国を拠点とするこのグローバル貨物輸送会社は、世界18か国でトラック仲介サービスを提供しています。同社はForbes誌のグローバル2000企業であり、製造業、消費財メーカー、Fortune 500企業など、あらゆる主要産業のサプライチェーンパートナーとして業界をリードしています。
同社は独自のオンラインプラットフォームを使って、荷主と貨物を輸送する運送会社をつないでいます。42,000人の従業員が、約10,000の荷主顧客と40,000の運送会社にサービスを提供しています。事業を成功させるためには、従業員、荷主顧客、輸送業者が貨物輸送プロセスに関連するデータを常に簡単に検索し、見つけることができるようにする必要があります。これまで同社が使用していた検索機能は、データベースへのクエリに限られていました。より堅牢な検索ソリューションを必要としたため、数年前から検索にElasticを使い始めました。
成功に向けた検索戦略
最近になって同社は、最先端技術への継続的な投資という競争戦略の一環として、社内外の業務アプリケーションを使用する従業員と顧客のエクスペリエンスを向上させるデジタルトランスフォーメーション計画を実施しました。この計画には、複数の事業部門とその関連アプリケーション全体で、Elastic環境をElastic Searchにアップグレードすることも含まれていました。同社はまた、貨物輸送業務を行うために荷主や運送会社の顧客がWebサイトとモバイルアプリで利用できる独自のオンラインプラットフォームにおいて、検索機能を最適化したいと考えていました。
Elastic Searchに移行したことで、同社のエンタープライズアーキテクチャー担当ディレクターは、大規模かつ高速で関連性の高いデータ検索結果を通じて顧客が必要とする情報を提供することにより、輸送プロセス全体を可視化できるようになりました。
「Elastic Enterprise Searchは、ビジネス全体の機能を強化するうえで役立っています。私たちはElasticsearchが提供する堅牢なアプリ内検索機能を頼りにしています。この機能によって顧客や従業員は必要なデータを見つけ、ビジネス取引の成功に活かすことができるのです。」
検索とログの強化により、ユーザーエクスペリエンスを最適化
同社は現在、Elasticを2つの方法で使用しています。Elastic Searchをアプリ内検索に使用し、Elasticオブザーバビリティをアプリケーションのロギングに使用しています。
仲介、ラストワンマイル、グローバル貨物輸送など、いくつかの事業部門が独自の輸送管理システムを持っており、それぞれの検索ニーズに合った独自のElastic Searchクラスターを保有しています。従業員と顧客は、注文番号や請求書番号による検索など、ビジネスクエリにElastic Searchを使うことができます。Elasticでは、顧客アカウント、出荷ID、地理的な場所でデータをフィルタリングできます。たとえば、特定の郵便番号の地点を中心に30マイル以内で出荷された積荷を確認することができます。検索リクエストの数は1秒あたり251件と依然として多いものの、Elasticを利用することで平均検索時間をわずか19ミリ秒に抑えることができています。
また同社では、アプリケーションログの収集と処理にElasticオブザーバビリティを使用しています。アプリのロギングは技術サポートの重要な構成要素であり、エンタープライズアーキテクチャー担当ディレクターは、毎日少なくとも600GBのデータがログに記録されていると見積もっています。何千ものソースから生成され、多くの場合同時に到着するこれらのデータは、Apache KafkaにストリームされてからElasticに送られます。カスタマイズ可能なElasticダッシュボードが組み込まれているため、データを視覚化および分析してデバッグやトラブルシューティングを行うことができます。
最近のForresterの調査でElasticsearchの革新的な影響をご確認ください。高速で関連性の高い、スケーラブルな検索エクスペリエンスで、どれほど収益性を高め、生産性を向上させ、コストを削減することができるかがわかります。
クラウドにおける信頼性とスケーラビリティ
同社は現在オンプレミスでElasticを使用していますが、Google Cloud PlatformとElastic Cloudへのインフラ移行を進めています。クラウドに移行することで、システムの信頼性が高まり、顧客と従業員のエクスペリエンスがさらに向上します。
エンタープライズアーキテクチャー担当ディレクターによると、同社独自のオンラインプラットフォームは驚異的な成長を遂げていますが、顧客は可用性、事業継続性、サポートの面で極めて高いサービスレベルを期待しているとのことです。ディレクターはクラウドでそれらを実現できると言います。
「クラウドへの移行で、継続的な成長と拡張性が可能になると同時に、より優れた管理機能、災害復旧機能、セキュリティ機能も提供されます。」
また、このエンタープライズアーキテクチャー担当ディレクターによれば、同社独自のオンラインプラットフォームはSaaSソリューションであり、インフラを扱うビジネスには参入したくないとのことです。同社の狙いは、顧客対応とビジネス構築に専念し、その裏側の管理はクラウドプロバイダーに任せることにあります。
進化し続ける最新のElasticの導入は、同社が輸送技術のリーダーであり続けるうえで貢献しています。Elastic Enterprise Searchは、社内アプリケーションを使用する従業員や、同社独自のオンラインプラットフォームを使用する顧客に、検索のスピード、スケール、関連性を提供します。
「パフォーマンスがすべてです。検索を実行するときはできるだけ早く検索結果を得たいものですが、Elasticが価値をもたらすのはその点です。ユーザーが社内アプリやオンラインプラットフォームを検索する際、Elastichは迅速なエクスペリエンスを提供できます。」
また、ロギングにElasticオブザーバビリティを使用することによって、同社は問題の検出と解決に必要な時間を短縮し、ユーザーエクスペリエンスを向上させています。
Elastic SearchとElasticオブザーバビリティを組み合わせることで、荷主、運送会社、従業員に最適化されたデジタルエクスペリエンスを提供し、全体的に業務を改善することができます。
