ELKスタックからElastic Cloud Enterpriseへ:John Deere社でのスケールアップ方法 | Elastic Blog
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ELKスタックからElastic Cloud Enterpriseへ:John Deere社における機能のスケールアップ

農業従事者に対する多くの人の認識は、昔から変わっていません。John Deere社のインテリジェントソリューショングループ(ISG)のシニアオペレーションエンジニアであるTim Arp氏は、「ビブオーバーオールを来た男の人がトラクターを運転している」イメージだと言います。「しかし実際は、データを駆使する時代になっているのです」。 自己運転する機器の稼働に使われるGPS情報、機械のパフォーマンスに関するメトリック、作物を植える方法に関するデータなど、どのようなデータであるかは問わず、それらすべてのデータがJohn Deere社のシステムに流れ込む大量の情報となります。

John Deere社については、至る所で見られる有名な「緑色のトラクター」を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、そのトラクターと同様に、データをベースとした同社のアプリケーションは農業専門家にとって非常に重要です。現在、John Deere社は、農業従事者による収穫の最大化とコスト管理に役立つ機械および農学テレマティックアプリケーションで農業運営をサポートしています。

Arp氏は、そのような取り組みを同社初のモバイルアプリケーションであるJDLinkを使用してどのように開始したかについて、Elastic{ON} Tour Chicagoで共有しています。当初、25台のサーバーで構築されていたJDLinkは、コンバインや刈り取り機などの農業設備のデータ(地理的な位置や機械の状態のメトリックなど)を簡単に収集する手段を農業従事者に提供するものでした。しかし、アプリケーションが拡大するにつれてさらに多くのサーバーの導入が必要になり、ISGはスケーリングの課題に直面し、最終的には障害が発生していました。直ちに明らかになったのは、アプリケーションを常時稼働させられるようにすることが、アプリケーションを利用する農業従事者のために重要であるということです。システムを包括的に可視化できるように、ログを集約しデータを統合するための方法がISGには必要でした。

そして2013年、ISGはソリューションを見つけました。それがElastic Stackです。Arp氏は同僚とともにElasticsearchの試用を開始し、バージョン0.98で実用的なデモをまとめました。ほどなくして、4つのノードを使用した最初の本稼働クラスターをバージョン1.4上で構築しました。

「Webサーバーのログ、アプリケーションのログ、システムのログ、ロードバランサーのログなど、すべての種類のログを収集することから始めました。すぐに実現したのは、これらのログを使用したあらゆる分析です。サーバーを個別に監視する必要がなくなり、システムを見るだけで済むようになりました」 Tim Arp氏、シニアオペレーションエンジニア、インテリジェントソリューショングループ(ISG)、John Deere社

Arp氏とチームはKibanaも使用して、エラーとApache Webページを監視し、サーバーごとのレスポンスコードとヒット数を視覚化する便利なダッシュボードを作成しました。

その後数年間にわたって、John Deere社のアプリケーションはさまざまな重要分野の農業従事者を支援するように拡張されました。現在はデータ管理だけでなく、遠隔管理、ガイダンス、可変レートアプリケーション、農場および水の管理をサポートするアプリケーションを提供しています。その製品の拡大とともに、同社のElasticsearchの使用も拡大しています。 

同社の現在の環境であるLogcentral@Deereは、ISGアプリケーション開発チームのすべてにロギングフレームワークを提供するために、4ノードから25ノードにスケールアップされています。Elastic Stack 6.3を実行するこのシステムは、11テラバイトのストレージを使用して180億件ものドキュメントを処理しています。システムにはおよそ14の異なるアプリケーションが同時にログを実行しており、毎秒2万イベントがストリーミングされています。また、John Deere社は、8つのElasticsearchクラスターを使用してLogcentralをクラウドに拡張しています。100を超えるアプリケーションがログを実行している最も大きなクラスターには、51ノードが含まれています。

現在John Deere社は、サポート、統合された認証および認可、Elastic Stackのアラート機能(Watcher)による監視およびアラート、クラスター間検索、シームレスなアップグレード、機械学習などの機能に関して、Elastic Cloud Enterprise(ECE)を活用しています。今後は、お客様である農業従事者の成果を最大化するために、ロールアップおよびデータ集計などの新しい機能を活用できることを期待しています。

Elastic{ON} TourでのTim Arp氏によるセッションの全体は、こちらでご覧いただけます。重要なデータを世界中の農業専門家が活用できるように、John Deere社がElasticsearchを利用した方法の詳細をご確認ください。

John Deere社がElastic Stackを使用して農業従事者を支援している方法をご覧ください。