デリーバリーは、2011年に地域密着型の配送業者として創業し、当初はデリー郊外にあるグルガオンで食料品や花などの商品を配達するラストマイル配送サービスを事業の柱としていました。しかし、この事業への参入からわずか1か月後に、共同創業者たちはEコマースを取り巻くはるかに大きなビジネスチャンスに目を向けます。インドに芽吹いたばかりのEコマースに可能性を感じ取った彼らは、2011年半ばにこの分野で最初の顧客を獲得しました。このとき以来、デリーバリーは、配送サービスのスピードアップなど、Eコマースが抱える物流面の課題解決に力を注ぎ続けています。
スピードは、参入当初の最重要課題でした。購入者はもちろんのこと、販売業者にとっても配送にかかる時間は悩みの種でした。というのも、インドの経済は現金主義のため、販売者への入金は一般的に配達時の集金まで待たねばならず、配達の遅延は収益の遅延を意味したのです。
この問題を解決するには、配送網を丸ごと効率アップさせる以外にありません。デリーバリーはこの目標を、Elasticの支援を受けて実現させました。同社では、配送網から日々収集される何百万ものデータポイントの検索・分析・可視化を、Elastic Stackを利用して行っています。こうして得たインサイトをフルに活用して、配送のスピードと効率を継続的に向上するとともに、インドの物流の未来を今なお切り拓いているのです。