Elastic Stack 5.0.0 alpha 2 リリース
以前の記事のElastic Stack 5.0.0 alpha 1 リリースで、
Elastic Stackのリリースのバックグラウンドとその理由について説明しました。
今回はすぐに詳細に入ります。
このリリースが楽しみかもしれませんが、まだ「alpha」であり、本番環境では使用しないでください。
また、
Elastic Cloudでは、このalphaリリースは利用できません。
ただし、Elastic CloudはAWS上で提供する「公式」のElasticsearchとKibanaのホスト型のサービスであり、5.0がリリースされるとすぐに利用出来る唯一のサービスです。
もし、バグレポートを報告されたら、Elastic Pioneerとなることができます。 では、 では早速、alpha 2のハイライトを見てみましょう。
Elasticsearch
詳細については、Elasticsearch detail postをご覧ください。
- Percolate Query - Percolate APIをご存知ですか?多くの改善のアイデアに時間をかけ、ろ過(percolate)しました。その結果がpercorate queryの導入です。
- Lucene 6.0 GA - 5.0 alpha 1で、multi-dimensional pointsを紹介しました。また、IPv6アドレスのサポートも含まれます。
2.3.xから5.0は魔法旅行であり、未踏の地であり、次のフロンティアです。alpha 2では、Migration Helperもリリースします。このsite pluginは2.3の既存のクラスタで実行することができ、5.0への移行の準備に利用できます。
Kibana
詳細については、Kibana detail postをご覧ください。
前回リリースではSenseがないと説明しましたが、alpha 2では、Consoleとしてみることができます。
Senseは5.0からConsoleとしてKibana自身に含まれることになりました。
Logstash
- GeoIP filterが修正され、MaxMindのGeoIP2データベースサポート対応しました。これにより、IPv6アドレスもサポートされ、新しいロケーションフィールドなどもサポートされます。
- あれ?ElasticsearchはIPv6対応してましたか?このリリースからIPv6が使えます!
- LogstashでもElasticsearchのingest pipelineのサポートを利用できます。S3やその他30以上のoutputに生データを送信しながらElasticsearchで処理が可能です。
Logstashのダウンロードはこちらから。
Beats
BeatsのRedis outputが全体的に良くなり、他のoutputと同様にSOCKS5プロキシや暗号化に対応しました。また、ダウンロード可能なBeatsパッケージがElasticsearchによって利用されるものと同様の新しいディレクトリ構成になりました。また、Kibanaのサンプルダッシュボードも同梱されます。より詳細については、詳細のブログ記事をご覧ください。
X-Pack
- 注意:X-Packのすべての設定が
xpack.*
prefixに変更されています:shield.*
→xpack.security.*
watcher.*
→xpack.watcher.*
marvel.*
→xpack.monitoring.*
- 新しくX-Pack Info APIが追加されています。(旧Shield & Watcher Info APIsの代替です)
- X-Packは2つの ビルトインユーザ:
elastic
(フル管理者権限あり)とkibana
(Kibanaサーバ向け)があります。パスワード変更しかできません。 - 新しい、ビルトインの
superuser
ロールも追加しました。このロールが付与されたユーザは任意のユーザになりすますことができ、クラスタとすべてのインデックスに対してフルアクセスできるようになります。 - Kibanaでのセキュリティ設定を単純化しました。- Kibanaユーザパスワードを一度更新したものを設定するだけです。