On "Open" Distros, Open Source, and Building a Company | Elastic Blog
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"オープン"な配布とオープンソースで会社を築くということ

Elasticは優れたプロダクトを作り、その優れたプロダクトを基礎にコミュニティを築き、ユーザーを成功に導くことに重点を置いて活動しています。

私は2009年、Elasticsearchの最初の数行のコードを書き始め、そのコードをオープンソース化しました。当時の仕事を辞め、2年間を費やしてプロダクトを開発しながら、その周囲に広がってゆく素晴らしいコミュニティを支えました。そして2012年、私たちはコミュニティから会社を立ち上げ、Elasticが誕生しました。Elasticはユーザーコミュニティに投資し、そこから開発されるオープンソースプロダクトのエコシステムと手を携えて歩んできました。今となってはその数もわからないほど多くの機能をApache Luceneに追加し、あらゆるプロダクトに使える強固な土台にしました。さらにラシードが作ったKibanaや、ジョーダンによるLogstash、モニカとトゥドゥールのPacketBeatなど、数々のプロダクトも加わりました。私たちはプロダクトを開発し、その周囲にコミュニティを育み、ユーザーに最大の価値を提供することに重点を置いて歩んできました。今日、Elasticは数百人の開発者とともに、この重要な仕事に取り組んでいます。私たちが共有する成果に日々貢献するコミュニティメンバーの数は数十万人に達します。私は、このコミュニティを擁する企業を設立したことを誇りに思います。

ユーザーと共に確かな信頼を築いたことは私にとって誇りであると同時に、恐れ多いことにも感じられます。すべてはオープンソースとして公開したことからはじまりました。コミュニティとユーザーにすべての取り組みについて真実を伝えるという姿勢は、今も堅持しています。また私たちは、どのような存在によってもこの事実を奪われることのないよう尽力してきました。

設立以来何年もの間、ElasticはFUDの問題と戦っています。何か素晴らしいものが生まれたとき、この問題はかならず現れます。多くの場合FUDは、そのムーブメントがもたらす影響を恐れる(より)大きな企業が引き起こします。これはある種、自然なことです。「あんなプロダクトを使うな、ただのオモチャだ」、「数人の開発者しかいない小企業など、バスにひかれたら終わりだ」、「いわゆる"企業"のニーズをわかっていない」、「彼らはホンモノのXXXじゃない(XXXに流行のワードを挿入)」... 私たちは決してこうした雑音に耳を貸すことなく、影響されずにやってきました。こうしたFUDは、"ユーザーが愛する、優れたプロダクトとコミュニティを築く"というElasticやコミュニティの重要な目的を妨害するために行われます。これを野放しにすれば、私たちは頓挫させられることになります。でも、そうはさせません。

Elasticのプロダクトはこれまで、数えきれないほどのバージョン分岐、再分配、再パッケージ化を経験してきました。これは私たちの成功と、プロダクトのすそ野の広がりを意味します。中国の大企業から今ではAmazonまで、多数のベンダーからリリースされています。そこには常に"理由"があり、ニセの利他主義や博愛主義で隠されていることもあります。しかし、そうしたものが生き永らえることはありません。あくまで彼らのニーズに応えるために開発され、混乱を加速し、コミュニティを分裂させるためのものです。"ユーザーが愛する、優れたプロダクトとコミュニティを私たちのやり方で築く"、このコミットメントとフォーカスは私たちのユーザーの心に共鳴します。Elasticは確かな信頼を築き、期待されるペースのイノベーションと優れたコラボレーションを実現してきました。シンプルな事実であり、皆さんが目にしてきた通りです。

Elasticはオープンソースと、その力を信じています。同時に、一部の機能が有償で提供されることと、その理由についても当初からお伝えしてきました。私はこの"誠実さ"こそ、私たちが共に収めた成功の大きな理由だと信じています。私たちはElasticのオープンソースコードをほかのものと接続できるように、クリーンなやり方で実装できるように設計しました。私たちはスタートした時から一度もスタイルを変えることなく、何年もかけてユーザーとの信頼を築き、言葉によって、そしてユーザーの手によってそれを守ってきました。

これまでElasticの有償コードは他社にとって"インスピレーション"であり、さまざまな企業によって遠慮なくコピーされました。元をたどればあちこちに分散した特定の仲間だったこともわかり、たとえば最近Amazonでリリースされたもののように、悲しく、痛ましいことですが、致命的なバグを含んでいます。Elasticはユーザーに愛されるべく、優れたプロダクトとコミュニティ作りに専念してきました。私たちは誰にも邪魔させずにそれに専念していましたが、その10倍返しを受けました。

Elasticのブランドは幾度も使用され、乱用され、乗っ取られ、誤って表現されました。局所的に言えばAmazonのように、複数の企業がElasticと協働で作業しているという不誠実な表明を行ってきました。私たちは誰にも邪魔させずに専念し、Elasticはユーザーが愛する、優れたプロダクトとコミュニティ作りを続けてきました。企業にとって重点を希薄化するものは敵であり、私たちは決してその影響を受けることはありません。Elasticにとって大切なのは、あなたです。大切なのはElasticのユーザーであり、外部の雑音ではありません。

私たちは他の企業を合併する際、コードを公開しました。私たちはユーザーがプロダクトをAPMに使いはじめる様子を見て、ワクワクしました。私たちはOpBeatと呼ばれていたAPM分野の純粋なSaaS企業を合併しました。Elasticにとっては資金的に大きな投資でしたが、大部分をオープンソース化し、すべてを無償化しました。ユーザーが愛する、優れたプロダクトとコミュニティを重視するElasticにとって、その判断は簡単です。ユーザーは、つまりあなたは、この恩恵を受けるに値します。

他の企業が非公開化するとき、私たちは公開します。私たちはElasticのオープンソースコードを同じまま、同じライセンスの下に置き続け、会社として何倍にも成長を遂げました。既存の有償コードのライセンスをより寛容なものへ移行し、コードを公開しました。オープンソースコードから他のものまで、あらゆる活動に同じ水準のコラボレーションと透明性を育むよう取り組んできました。これは、ユーザーと重ねてきた多くのやり取りの中で生まれたリアクションであり、いま、皆さんがこれほど共鳴してくださっていることを心から嬉しく思います。その後Elasticのオープンソースへの投資水準は、上がることはあっても、下がることはありませんでした。より多くの無償機能や無料のエクスペリエンスを提供し、明らかに前進し、配布してきました。

Elasticの成功を目にした企業が私たちのところへ来て、コードについてコラボレーションし、Elasticユーザーよりも優遇されるサービスを開発するための特別な共同作業を提案するとき、私たちの答えは「いいえ」です。このやりとりは過去何年もわたって数えきれないほど繰り返され、ごく最近に限ったことですが、今回のAmazonでも同じでした。中には理解を示してくださり、Elasticやコミュニティーの素晴らしいパートナーとなっている企業もあります。その他の企業は、残念ながらそうではありませんでした。私たちは、プロダクトに貢献する1人の開発者に対して、他のコントリビューターと平等に、同じように接することを宣言しています。特定の人が優先されることはなく、そのような要求に対しては拒絶します。Elasticの回答は一貫しています。「プルリクエストを送信してください。他の皆さんがされているように」。品質は自明です。言葉による説明は必要ありません。

私がこの文章を書く背景には、いくつかの理由があります。第1に、どのような企業も時に、成功の内容と理由を自己分析し、歩むべき道から外れないように努める必要があります。あなた、つまりユーザーやコミュニティ、Elasticと共に歩む道です。第2に、外部の人たちに対して。私たちをこの道から逸らそうとするものは数多くあります。しかし私たちにとって大切なのは、"重要な点に集中し、忠実であり続けること"、それだけです。最後に、私たちが共有する取り組みは、"ユーザーが愛する、優れたプロダクトとコミュニティを作り続ける"ことなのだと表明するためです。これが私たちの羅針盤の"北"です。

Elasticでは毎日がDay 0です(多くの開発者のように、私たちも0からナンバリングします)。コードの最初の1行を書いた時からそのようにして、この10年をあなたと、ユーザーと共に歩んできました。そして、これから訪れるべき長い年月も同じです。私からすべての方に、:elasticheart:を。