Elasticの2022年を振り返る

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2022年は、オブザーバビリティ、Security、エンタープライズ サーチソリューション全体で多数の新しいイノベーションを導入し、新しい顧客を獲得し、パートナーシップを深めることができ、Elasticにとって素晴らしい年でした。

1年を振り返るにあたり、2022年のブログのトップ記事をまとめてみました。お楽しみいただければ幸いです。

Elastic 8.0

Elasticにとって、2022年は、Elastic 8.0:新時代のスピード、スケール、関連性、シンプルさという新しい節目の時期となりました。Elastic 8.0は、7.xシリーズでメモリ使用量やクエリの負荷を削減し、関連性を高めるための新機能を導入するための、長年にわたる投資の集大成となりました。

たとえば、日付ヒストグラムと検索アグリゲーションのスピードが向上したほか、ページキャッシュのパフォーマンス強化や、新たな「事前フィルター」検索フェーズの開発を行ってきました。同時にElasticは、リソース要件の引き下げ、顧客が負担する総所有コストの削減にも取り組んできました。具体的には、ユーザーが新たなフローズンティアと検索可能スナップショットを活用してストレージから演算処理機能を簡単に切り離し、使用するストレージ量を減らすという斬新な手法の導入によって、メモリヒープ量の縮小を実現させています。

8.0では、ネイティブベクトル検索の包括的な機能セットをElasticsearchに導入しています。この機能を導入すると、エンドユーザーや社員が自身の言葉や言語で検索し、関連性の高い結果を受け取ることが可能になります。

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7.xでは、ベクトル検索をより実践的に実装するために、2年以上にわたって取り組んできた成果として、近似最近傍探索のネイティブサポートを導入しています。これにより、ベクトルベースのクエリとベクトルベースの文書コーパスを高速かつ大規模に比較できるようになります。ベクトル検索を導入するためのクイックスタートガイドについては、自然言語処理(NLP)ブログシリーズをご確認ください。

Elastic Security

また、Elastic Securityにとっては、Elastic Security for Cloudの導入という節目の年でもありました。Elastic Security for Cloudは、SIEM、セキュリティ分析、エンドポイントセキュリティの機能を拡張し、リスクおよび態勢管理、脅威監視、ワークロード保護のための新しい機能を単一の統合プラットフォームで提供しました。

そして、オープンで透明性の高いセキュリティという誓約に対する努力を強化することで、1年を締めくくりました。オープンなセキュリティに対する当社の約束は、さらに、The Forrester Wave™:Security Analytics Platforms, Q4 2022において、Elasticがリーダーに選出されたときに、次のように評価されました。「Elasticは、オープンなサービスで非常に優れた柔軟性と可視化を実現しています。」

Elasticオブザーバビリティ

Elasticオブザーバビリティは、強力なログ機能として開発され、その後、フルスタックのマルチクラウドおよびハイブリッドクラウドのオブザーバビリティのための包括的なソリューションへと成長しました。今年の主なイノベーション分野には、ゼロインストルメントUniversal Profiling™の導入、クラウドと開発者ファーストの合成監視エクスペリエンスの全面的な刷新などがあります。これらの新機能は、クラウドネイティブの世界の複雑さを軽減し、アプリケーション、サービス、インフラのすべてのレベルにおいて、より深く、より摩擦のない可視性をチームに与え、利用可能な圧倒的な量のデータを解明することを目的としています。

また、OpenTelemetryのフルネイティブサポートなど、オープン標準の対応も強化しました。ElasticsearchとOpenTelemetryを使ってKubernetesでアプリケーションとサービスのワークフローを監視し、セキュリティを確保するためのベストプラクティスや、OpenTelemetryデータ向けのElastic APM機能の使い方、Elasticにデータを入力すると何ができるかについて紹介した人気ブログをご覧ください。

将来を見据える

Elasticは、1年の締めくくりとして、将来を見据え、次世代のフルマネージドElastic SaaSサービスの基盤となる新しいサーバーレスアーキテクチャーであるStateless Elasticsearchを開発しました。また、インデックスライフサイクル管理のためのデータティアと、低コストのオブジェクトストアでユーザーデータを直接検索するための検索可能スナップショットへの最近の投資に基づき、次のElasticsearchの進化に向けた基礎を築きました。Serverless Elasticsearchは、Elastic CloudでのElasticsearchの運用中に、運用、パフォーマンス、コストの改善の機会をもたらします。また、クラウドネイティブアーキテクチャーにより、お客様はElasticのデプロイを管理する必要がなく、ビジネス課題の解決に集中することができます。

Elasticで起きているすべてのイノベーションを非常に楽しみにしており、新しい年にElasticのユーザーがこのような新機能をどのように使い続けるかを見るのが待ち遠しい気持ちです。ぜひ皆様の声をお聞かせください。ご質問やフィードバックについては、Discussまたはcommunity Slackチャンネルからお問い合わせください。エキサイティングな2023年に向けて、乾杯。