プレスリリース
Elasticがソリューション全般にわたる複数の新機能をリリース ―― コスト、パフォーマンス、インサイト、柔軟性の最適化を実現
- 検索可能スナップショットが一般公開へ移行しました。新登場のColdデータティアと組み合わせることで、パフォーマンスを維持しながら、ローコストオブジェクトストアにより多くのデータを保持、検索できます。
- ランタイムフィールドで使えるSchema on readのベータ版が登場しました。事前準備なしにスキーマを作るこのアプローチは、新しいデータやワークフローの発見につながります。
- Elastic App Search向けのWebクローラーをリリースしました。パブリックなWebサイトコンテンツを簡単に検索可能にします。
ElasticsearchやElastic Stackを展開するElastic(NYSE:ESTC)は本日、Elasticエンタープライズサーチ、オブザーバビリティ、セキュリティの各ソリューションにわたる複数の新機能とアップデートをリリースしたことを発表しました。柔軟性とコスト効率、データ制御性が向上し、インサイトを短時間に抽出できます。
一般公開へ移行した検索可能スナップショットを使うと、AWS S3やMicrosoft Azure Storage、Google Cloud Storageなどのローコストオブジェクトストアにデータを格納し、検索することができます。ストレージコストを大きく削減できる手法です。また、検索可能スナップショットは新登場のColdティア機能をサポートします。Coldティアも一般公開に移行し、Elastic Cloudでも提供を開始しました。パフォーマンスへの影響を最小限に抑えながら、インフラコストを最大50%削減することができます。
Elastic 7.11で新たに、Schema on readのベータ版が登場しました。ランタイムフィールドで使用でき、インデックスのスキーマをクエリ時に定義できます。ユーザーは、柔軟性とコスト効率に優れるSchema on readと、超高速パフォーマンスのSchema on writeを1つのスタック内で選択できます。
Elasticエンタープライズサーチでは、Elastic App Search向けのWebクローラーをリリースしたほか、Elastic Workplace SearchのコンテンツソースとしてBoxのサポートを開始するなどの機能強化を実施しました。パワフルなWebクローラーはパブリックにアクセス可能なWebサイトの情報を収集し、コンテンツをApp Searchエンジンで手軽に検索可能にします。またインジェスト時にスキーマの推論を実行し、1クリックでほぼリアルタイムにアップデートできます。
Elasticオブザーバビリティでは、Elastic APMとElastic Metricsにトップラインビューが加わりました。アプリケーションとインフラストラクチャーのパフォーマンスの問題をすばやく発見し、トリアージする手助けとなります。Elastic APMのサービスヘルスビューを使うと個別のサービスのパフォーマンスとヘルスを1か所ですばやく調査でき、根本原因分析とトラブルシューティングを迅速化できます。Elastic Metricsに新しいリソースヒートマップが加わりました。高次のビューを切り替えて、個々のホストで起きていることを手軽に調査できます。
以下に、Elasticの各種ソリューション全体のアップデートや新機能の一部をご紹介します。
- 検索可能スナップショットを安価なオブジェクトストアに格納し、新登場のColdティアを組み合わせることで、より多くのデータを保持・検索できるようになりました。
- ランタイムフィールドで活用できるSchema on readが登場し、柔軟性、コスト、効率性に優れるSchema on readと、超高速パフォーマンスのSchema on writeから自在に選択できます。
- 新しいアラートフレームワークが一般公開へ移行し、Elastic Stackと外部システムを横断するアラートと通知の作成と管理、監視をフレキシブルに実施できます。
- Elastic App SearchにWebクローラーが新登場し、パブリックなWebサイトコンテンツを簡単に検索できるようになりました。
- 事前構築済みコネクターとドキュメントレベルの権限設定機能を使い、BoxをElastic Workplace Searchのコンテンツソースとして追加できるようになりました。
- Elastic Workplace Search、AtlassianのJira CloudとConfluence Cloud向けにドキュメントレベルの権限設定によるきめ細やかなアクセス制御の提供を開始しました。
- 根本原因分析とトラブルシューティングを促進する、Elastic APMの新しいサービスヘルスビューが登場しました。
- Elastic Metricsアプリに新しいホストの詳細ビューが加わりました。インフラストラクチャーの問題のトラブルシューティングを迅速化し、後続の調査手順を絞り込む上で役立ちます。
- Elastic Common Schema(ECS)に新たなロギングライブラリが登場しました。ログとトレースを自動でリンク付け、アプリケーションのトラブルシューティングワークフローに付加的なコンテクストを提供できます。
- 事前構築済み機械学習ジョブとMITREサブテクニック準拠の検知ルールが加わりました。自動検知を実行し、分析作業を強力に支援します。
- アラート通知の一層自由なカスタマイズが可能となり、一連のルールアクションも拡充されました。SOCのワークフローを合理化し、レスポンスタイムを迅速化します。
- Timelineワークスペースが刷新され、アクセシビリティ機能が向上しました。脅威ハンティングや、アラートのトリアージと調査の効率化を促します。
- データの自動スケールと機械学習ノードを活用し、クラウドのスケールと運用の合理化を実行できるようになりました。
- クラスター横断レプリケーション(CCR)とクラスター横断検索(CCS)が強化され、異なるリージョンとクラウドプロバイダーを横断して使用できるようになりました。データサイロを破壊し、検索パフォーマンスを向上させます。
今回のリリースに寄せて
- 「Elasticsearchに導入される新機能が楽しみですね。特に注目しているのが検索可能スナップショットです。共通アーキテクチャー設計で、S3をリーズナブルなデータバックアップとして使い、スナップショットを格納します。スナップショットデータが検索可能になることで選択肢が増え、サービスの総コストを削減できます」(SAP Concurクラウドサービス開発マネージャー、マルセル・マタス氏)「S3にColdデータの複製を入れることで、コストとパフォーマンスの双方にメリットが生じます。今後はさらに、Frozenティアの有用性とパフォーマンスの可能性を探る予定です。
- 継続的なイノベーションにコミットするElasticの取り組みに加え、次世代のスピードやスケールの要件に適応するお客様への支援を例証するクリティカルな新機能です。7.11に導入された新機能で、従来以上に大量のデータを低コストで活用することが可能になりました。検索の力を通じ、運用やセキュリティについて一層深いインサイトに基づくビジネスを支援します」Elasticチーフプロダクトオフィサー、アシュトシュ・クルカルニ
Elasticについて
Elasticは、無料かつオープンな継承資産を礎に設立された検索会社です。Elasticのプロダクトとソリューションはだれでもすぐ、ストレスフリーに使いはじめることができます。Elasticはあらゆる環境にデプロイできるテクノロジースタックをベースに、エンタープライズサーチ、オブザーバビリティ、セキュリティの3つのソリューションを提供しています。ドキュメント検索からインフラ監視、脅威ハンティングまで、リアルタイムで、大規模なデータ活用を実現します。Elastic StackはCisco、eBay、Goldman Sachs、Microsoft、The Mayo Clinic、NASA、The New York Times、Wikipedia、Verizonを含む世界中の企業や組織で採用され、ミッションクリティカルなシステムを支えています。Elasticは、地球上のあらゆる場所で社員が働く「分散型企業」として2012年に設立され、ESTCのシンボルでニューヨーク証券取引所に上場しています。詳しくはhttps://www.elastic.co/jp/about/ をご覧ください。
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