DebianパッケージでのKibanaのインストールedit

KibanaのDebianパッケージは、弊社のWebサイトからダウンロードするか、またはAPTリポジトリからダウンロードできます。これを使って、DebianやUbuntuなど、DebianベースのシステムにKibanaをインストールできます。

Kibanaの最新の安定バージョンは、Kibanaのダウンロードページにあります。その他のバージョンは、過去のリリースページにあります。

Elastic PGPキーのインポートedit

弊社のパッケージはすべて、フィンガープリント付きのElastic Signing Key(PGPキー D88E42B4https://pgp.mit.edu から入手可能)で署名されています。

4609 5ACC 8548 582C 1A26 99A9 D27D 666C D88E 42B4

公開署名キーをダウンロードして、インストールします。

wget -qO - https://artifacts.elastic.co/GPG-KEY-elasticsearch | sudo apt-key add -

APTリポジトリからのインストールedit

場合によっては、先に進む前に、Debianに​apt-transport-https​パッケージをインストールする必要があります。

sudo apt-get install apt-transport-https

リポジトリ定義を+/etc/apt/sources.list.d/elastic-5.x.list+に保存します。

echo "deb https://artifacts.elastic.co/packages/5.x/apt stable main" | sudo tee -a /etc/apt/sources.list.d/elastic-5.x.list

deb-src​エントリも追加されますが、ソースパッケージを提供していないため、​add-apt-repository​を使用しないでください。​deb-src​エントリを追加していない場合、次のようなエラーが表示されます。

Unable to find expected entry 'main/source/Sources' in Release file
(Wrong sources.list entry or malformed file)

/etc/apt/sources.list​ファイルから​deb-src​エントリを削除すると、インストールは正しく動作します。

次のコマンドで、KibanaのDebianパッケージをインストールできます。

sudo apt-get update && sudo apt-get install kibana

同じKibanaリポジトリにエントリが2つあると、​apt-get update​の間に次のようなエラーが表示されます。

Duplicate sources.list entry https://artifacts.elastic.co/packages/5.x/apt/ ...

+/etc/apt/sources.list.d/kibana-5.x.list+で重複するエントリを調べるか、​/etc/apt/sources.list.d/​内のファイルと​/etc/apt/sources.list​ファイルの間で重複するエントリを特定します。

手動によるDebianパッケージのダウンロードとインストールedit

Kibana v5.4.0のDebianパッケージは、次のようにWebサイトからダウンロードしてインストールします。

64ビット:

wget https://artifacts.elastic.co/downloads/kibana/kibana-5.4.0-amd64.deb
sha1sum kibana-5.4.0-amd64.deb 
sudo dpkg -i kibana-5.4.0-amd64.deb

sha1sum​または​shasum​により生成されたSHAを published SHAと比較します。

32ビット:

wget https://artifacts.elastic.co/downloads/kibana/kibana-5.4.0-i386.deb
sha1sum kibana-5.4.0-i386.deb 
sudo dpkg -i kibana-5.4.0-i386.deb

sha1sum​または​shasum​により生成されたSHA を published SHAと比較します。

SysV init vs systemdedit

インストール後、Kibanaは自動で起動しません。Kibanaの起動方法と停止方法は、システムがSysV ​init​または​systemd​(新しいデストリビューションが使用)を使用するかどうかによって決まります。次のコマンドを実行して、どちらが使用されているかを知ることができます。

ps -p 1

SysV ​init​でのKibanaの実行edit

update-rc.d​コマンドを使用して、システムの起動時に自動的に起動するようにKibanaを設定します。

sudo update-rc.d kibana defaults 95 10

service​を使用して、Kibanaを起動および停止できます。

sudo -i service kibana start
sudo -i service kibana stop

何らかの理由によりKibanaの起動に失敗した場合、失敗の理由がSTDOUTに出力されます。ログファイルは​/var/log/kibana/​にあります。

systemd​でのKibanaの実行edit

システムの起動時に自動的に起動するようにKibanaを設定するには、次のコマンドを実行します。

sudo /bin/systemctl daemon-reload
sudo /bin/systemctl enable kibana.service

次のように、Kibanaを起動および停止できます。

sudo systemctl start kibana.service
sudo systemctl stop kibana.service

これらのコマンドは、Kibanaが正常に起動されたかどうかについてのフィードバックを返しません。その代わり、この情報は​/var/log/kibana/​にあるログファイルに書き込まれます。

設定ファイルによるKibanaの設定edit

Kibanaは、デフォルトで​/etc/kibana/kibana.yml​ファイルから設定を読み込みます。この設定ファイルの形式については、​設定で説明しています。

Debianパッケージのディレクトリ構成edit

Debianパッケージは、Debianベースシステムの適切な場所に設定ファイル、ログ、およびデータディレクトリを配置します。

タイプ 説明 デフォルトの場所 設定

home

Kibanaのホームディレクトリまたは​$KIBANA_HOME

/usr/share/kibana

bin

Kibanaサーバーを起動するための​kibana​およびプラグインをインストールするための​kibana-plugin​を含むバイナリスクリプト

/usr/share/kibana/bin

config

kibana.yml​を含む設定ファイル

/etc/kibana

data

Kibanaとそのプラグインによりディスクに書き込まれるデータファイルの場所

/var/lib/kibana

optimize

トランスパイルされたソースコード。ある管理操作(プラグインのインストールなど)を行うと、その操作時にソースコードがトランスパイルされます。

/usr/share/kibana/optimize

plugins

プラグインファイルの場所。各プラグインは、サブディレクトリに格納されます。

/usr/share/kibana/plugins