エンジニアリング

MetricbeatとElastic Cloudでシステムをモニタリング

Elastic Cloudは、Elasticsearch、Kibana、Beats、Logstashの開発者が提供する、ElasticsearchとKibanaのオフィシャルサービスです。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

Elastic Cloudは、14日間無料トライアルをご利用いただけます。登録に必要なのはEメールアドレスだけ。クレジットカードは必要ありません。

今回の記事では、以下の内容についてご説明します。

  • Elastic CloudでElasticsearchクラスタを作成する方法
  • X-Pack Securityで新規ユーザーを追加する方法
  • Metricbeatでシステムのメトリクスを収集、Elastic Cloud内のElasticsearchクラスタにメトリクスを転送、Metricbeatより自動的に読み込まれるKibanaのダッシュボードで可視化する方法

1. Elastic Cloudのアカウントを作る

Elastic Cloudのウェブページを開き、Elastic Cloudの無料トライアルを開始します。
注:既にElastic Cloudのアカウントをお持ちの場合は手順2に進んでください。

Try_Elastic_Cloud__Hosted_Elasticsearch__for_Free___Elastic.png

Eメールアドレスを入力し、トライアルを始めるをクリックします。確認メッセージが届きますので、Verify Email and Accept TOS (メールアドレスを確認して利用規約に同意する)をクリックして手続きを行います。

스크린샷 2017-08-11 21.07.57.png

Elastic Cloudのアカウントのパスワードを設定します。

스크린샷 2017-08-11 21.08.19.png


2. ElasticsearchクラスタとKibanaインスタンスを開始する

パスワードを作成すると、自動的にElastic CloudのUIが開きます。https://cloud.elastic.coからも開くことができます。

Create Cluster (クラスタを作成する)をクリックしてクラスタを新規作成します。

Monitor_your_system_with_Metricbeat_on_Elastic_Cloud_-_Google_Docs.png

クラスタのサイズと地域を選択し、Create (作成)をクリックすると、Elasticsearchクラスタが作成、準備されます。

Elastic_Cloud.png

Elasticsearchクラスタの作成が終わったら、生成されたスーパーユーザー(elastic)のパスワードがポップアップで表示されます。一度閉じるとこのパスワードは再表示できませんので、安全な場所にコピーしておいてください。

스크린샷 2017-08-11 21.10.25.png

パスワードを紛失した場合は、Elastic CloudコンソールのSecurity (セキュリティ)メニューからリセットすることができます。

스크린샷 2017-08-11 22.43.28.png

Overview (概要)メニューを開きます。ElasticsearchとKibanaにアクセスするURLが表示されます。

스크린샷 2017-08-11 21.14.48.png


3. スーパーユーザーを作成する

KibanaのURLをクリックし、Kibanaのログイン画面を開きます。ユーザーには"elastic"と入力し、自動生成された(コピーしておいた)パスワードを入力してログインします。

스크린샷 2017-08-11 21.17.16.png

Elastic CloudにはSecurityやMonitoringといったX-Packの機能がいくつか含まれます。

覚えやすいユーザー名やパスワードを使いたい場合は、Role Based Access Control (役割別のアクセス権設定)の機能で新しいスーパーユーザーを作成してください。Management (管理)タブのSecurity (セキュリティ)から、Users (ユーザー)を選択します。

스크린샷 2017-08-11 21.35.51.png

+ Create User (ユーザーを作成する)をクリックします。

스크린샷 2017-08-11 21.36.03.png

ユーザー名、パスワード、フルネーム、Eメールアドレスを入力し、Role (役割)にはsuperuserを選択して保存します。

new_user_reg.png

これでお好きな名前の新しいスーパーユーザーのアカウントが作成されます。

new_user_registered.png

一度ログアウトして再度ログインし、新しいアカウントが問題なく使えるかを確認してください。

new_login.png

4. Metricbeatの設定と実行

ElasticsearchとKibanaの設定が終わったので、データを転送してみます。このチュートリアルではMetricbeatを使います。

Metricbeatはシステムからあらゆるメトリクスを収集し、ElasticsearchやLogstashのインスタンスに転送してくれます。バイナリファイルとして実行されますので、お使いのオペレーションシステムに合ったファイルをダウンロードしていただく必要があります。Metricbeatのダウンロードページから、お使いのOSに合うファイルをダウンロードして展開してください。

스크린샷 2017-08-11 21.43.16.png

展開するとmetricbeatのディレクトリにいくつかのファイルが見つかるはずです。

스크린샷 2017-08-11 23.08.18.png

metricbeat (Windows OSの場合はmetricbeat.exe)のファイルで、Metricbeatを実行します。デフォルトでは、http://localhost:9200で実行されているElasticsearchにデータが送信されるようになっていますので、Elastic Cloudクラスタに送信されるように設定を変更する必要があります。

metricbeat.ymlをお好きなコードエディタで開きます。

Monitor_your_system_with_Metricbeat_on_Elastic_Cloud_-_Google_Docs.png

"localhost:9200"を新しいElasticsearchクラスタのURLに変更します。

output.elasticsearch:
  #Array of hosts to connect to.
  hosts: ["localhost:9200"]

新しいユーザー名とパスワード(ユーザーを別途作成しなかった場合は、elasticと自動生成パスワード)を入力します。

  username: "<user id>" 
  password: "<password>"

yamlの文法に注意し、各行にはスペースを正しく入れてください。username: と password: は2スペース下げますが、その他はスペースは入れません。作成したユーザー名パスワードを入力します。ユーザーを作成しなかった場合は、elasticと自動生成のパスワードを使用します。

metricbeat.ymlファイルを保存します。その後デフォルトのメトリクスダッシュボードをKibanaに読み込むよう指示する-setupオプションを指定してmetricbeatを実行します。

metricbeat-5_5_2-darwin-x86_64_—_metricbeat_-c_metricbeat_yml_-setup_-e_—_109×20.png

ヒント: Metricbeatの起動時に-eオプションを追加すると、実行中にログを確認することができます。

5. Metricbeatのダッシュボードを確認

Metricbeatを実行するときに-setupオプションを追加したので、自動的にMetricbeatのDashboardとVisualizationがKibanaに読み込まれます。

스크린샷 2017-08-11 21.53.03.png

Kibanaダッシュボードのメニューをクリックすると、新しいMetricbeatのダッシュボードが表示されます。システムのメトリクスがElasticsearchに転送されていることを確認してください。

스크린샷 2017-08-11 21.53.20.png

この方法で皆さんもMetricbeatをシステムにデプロイできるはずです。お試しください!